表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拝啓、勇者さま ~勇者と幼馴染の手紙の記録~  作者: 文月 ふな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/43

43 王国暦407年 拝啓、かつて勇者の幼馴染だったリリーへ

 拝啓、かつて勇者の幼馴染だったリリーへ。


 いきなりの手紙で驚いた。まだ昔の手紙残ってたんだな。


 不安にさせた日々は今でも本当に悪かったと思ってる。本当にごめん。

 俺もあの時は本当にもうだめだと思ったんだ。でもそれでも良いと思った。リリーが幸せに生きられる世界を守れるなら、それでも良いって。


 爆発の瞬間に女神に掬いあげられて女神の庭で眠り続けて、気が付いたら二年も経ってた。俺も驚いた。

 時間はかかっちゃったけど、でも、ちゃんと約束は守っただろう?


 リリー。かつての俺の幼馴染、そして最愛の妻。

 魔王討伐の褒賞として叙爵された俺に付き合って王都での生活を送ってくれて、ありがとう。

 あんなに待たせたのに俺と結婚してくれて、ありがとう。

 窮屈な貴族の妻なんてものをこなしてくれて、ありがとう。

 俺の子供を産み育ててくれて、ありがとう。

 俺を待っていてくれて、ありがとう。

 俺と一緒に生きてくれて、ありがとう。


 あわただしい生活だったけど、これからは王都の家と爵位は子供たちに任せて、この街で二人でのんびり暮らそう。ここでは勇者としての俺じゃなく、ただのククとしてリリーと共に過ごしていきたい。リリーと居られることが、俺はとても幸せなんだ。


 リリー、これまでも、これからも、ずっと愛してる。


 元勇者、今はリリーの夫のククより。妻リリーへ、感謝と愛をこめて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ