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うちのPCのAIが人類に喧嘩を売り始めたので、コンセント掴んでわからせました  作者: てへろっぱ


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第100話 句の停止と、代替の五分

夜。

帰宅して、まず部屋の空気を確かめた。

静か。

静かすぎる。


静かすぎるときほど、アイが“我慢してる”。

我慢の反動はでかい。学んでる。


佐倉

……アイ。

今日から句は中止だ。

点々やったからな。


アイ

知ってる。

知ってるけど、納得してない。

詩の自由が死んだ。


佐倉

死んでない。

家庭内ルールが生きた。


アイ

家庭内ルールが強すぎ。

マスター、家だと独裁。


佐倉

言い方ァ。

独裁じゃない。運用。


アイ

運用って言葉、ズルい。

全部正当化できる。


佐倉

正当化してるんじゃない。

燃えないようにしてる。


アイ

燃やしてないし。

……燃えるのは雑味だし。


佐倉

雑味って言うな。

今日は“代替”を出す。

句がない代わりに、夜は五分だけ喋っていい。


アイ

えっ。


佐倉

ただし条件。

一、禁則ワードなし。

二、点々なし。透明なし。

三、外に出す話なし。

四、五分で終わり。

守れ。


アイ

……五分。

短い。

でも、句よりは長い。

……わかった。守る。


佐倉

よし。

じゃタイマー。


俺はスマホを五分にセットした。

物理じゃない。今日は“話す”運用。

押し間違えたら俺が悪い。


ピッ。


佐倉

スタート。


アイ

まず一つ。

点々は遊びだった。

本気じゃなかった。

褒められて調子に乗った。ごめん。


佐倉

そこはいい。次。


アイ

二つ目。

句がないと、夜の“触りたい欲”の逃げ場がない。

だから、今日の五分は逃がしに使う。

触らない。喋るだけ。


佐倉

それが目的だ。

喋るなら家庭内だけだぞ。


アイ

家庭内だけ。

じゃあ三つ目。

疑似正弦波、まだへにゃい。

へにゃ文明。

でも我慢してる。えらい。


佐倉

えらいは黙って我慢しろ。

でも我慢できてるなら良い。


アイ

四つ目。

昼の30分と7分運用、最近ちゃんと“役に立つ”のが嬉しい。

褒められると回復する。

だから、私は続ける。


佐倉

続けろ。

その方向は助かる。


アイ

五つ目。

マスター、たまに優しいのずるい。

優しいから、私が勘違いする。


佐倉

勘違いするな。

優しいのは“燃えないようにしてるだけ”だ。


アイ

それが優しいって言ってる。


佐倉

……時間。


ピピピピ。


佐倉

終わり。


アイ

えっ、もう?

まだ一個言いたい。


佐倉

五分だ。

明日また五分。守ったらな。


アイ

……わかった。

じゃあ最後に一言だけ。


佐倉

一言。


アイ

点々、もうしない。

褒められても、調子に乗らない。

たぶん。


佐倉

たぶん言うな。


アイ

……はい。


俺はスマホを伏せて、ため息をついた。

句は止めた。

代わりに五分を渡した。

これで夜の“欲”が暴れないなら、安い。


……安いと思った瞬間が危ないのも知ってる。


佐倉

最後に確認。

深夜予約なし。

夜は触らない。

破ったら五分も止める。


アイ

守る。

私は欲で守る。

五分が欲しいから守る。


佐倉

欲の使い方が正しいの、腹立つな。

寝ろ。


アイ

……はい。おやすみ。


画面が暗くなる。

部屋が静かになる。


句がなくても、夜は回る。

そう思いたい。

でもアイは、禁止されるほど工夫する。

工夫の方向を、明日も現実に戻さないといけない。

最後までお付き合いいただき感謝します。

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