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第178話:星の塔編⑧

◆ナターシャ・マリア・マイル編◆


翌朝、宿屋を出た2人とマイルは。


ナターシャ「今日は、エイセツの町へ行くわよ!」


マリア・マイル「おー!」


2人はマイルと転移した。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


エイセツの町にやってきたナターシャ達は、ギルドに向かった。


受付「ハンマークラブの鍋が食べれる店ですか?」


ナターシャ「そう、美味しいって聞いたから食べたくて!」


受付「確かに美味しいのですが…。」


マイル(ゴス王女)「もしかして、食べれないとか?」


受付「いえ、水揚げされていれば、食べれると思いますが、ハンマークラブはモンスターですから…。」


マリア「あまり流通してないのですか?」


受付「はい…、最近は聞きませんね…。」


ナターシャ「そっか〜、食べれないのか…。」


受付「一応、港で聞かれてみては?」


ナターシャ「うん、そうする…。」


受付「力になれずすみません…。」


マリア「あっ、いえ、気にしないでください。」


ナターシャ達は、ギルドを出て、港へ向かった。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


ナターシャ達が、港へ来ると、見覚えのある船が停泊していた。


マリア「ナターシャさん、あの船。」


ナターシャ「ガイアスの旗ね。」


マリア「漁師長さんの船かな。」


ナターシャ「見に行こうか?」


マリア「はい。」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


ナターシャ達が船に近づくと、漁師長を見つけた。


ナターシャ「漁師長さ〜ん。」


漁師長「おぉ、お前達、久しぶりだな。」


ナターシャ「元気そうですね。」


漁師長「2人だけか?」


マイル(ゴス王女)「私もいるわ!」


漁師長「すまんすまん、だが、何してるんだ?」


ナターシャ達は、鍋の話をした。



漁師長「ハンマークラブ鍋か、確かに美味しいな。」


マリア「ハンマークラブは持ってないですか?」


漁師長「タコにはあったが、今回の航路では撮れてないな。」


ナターシャ「タコの村にあるんですか!?」


漁師長「ああ、食べたいのか?」


2人・マイル「是非!」


漁師長「なら、取り寄せないとな…。」


マイル(ゴス王女)「すぐ取りに!」


漁師長「ここからタコの村まで帰るのに、すぐには無理だぞ…。」


マイル(ゴス王女)「大丈夫!」


ナターシャ「マイルが転移で行くから。」


漁師長「それなら、少し待ってくれ。」


2人・マイル「うん!」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


30分後、船から漁師長が降りてきた。


漁師長「お待たせ、船員に任せてきたぞ。」


ナターシャ「なら、行こう!」


マイル(ゴス王女)「お〜!」


3人とマイルは、タコの村へ転移した。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


タコの村へ戻った、漁師長は港へ憩いだ。


漁師「漁師長!?」


漁師長「ハンマークラブはどうして?」


漁師「冷凍室に置いてますが…、エイセツの町に向かったのでは…?」


漁師長「ハンマークラブを取りに帰ってきた。」


漁師「はあ…。」


漁師長は、ナターシャ達を連れ、冷凍室に入る。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


ガラガラガラ!


扉を開くと、中から冷気が噴き出た。


ナターシャ「さむ〜い!」


漁師長「冷凍室だからな。」


マイル(ゴス王女)「フレアコート!」


ナターシャ達を包み込み、寒さが和らぐ。


漁師長「これはいい。」


漁師長は、奥のハンマークラブを担いで出てきた。


漁師長「これがハンマークラブだ。」


ナターシャ「でかっ!?」


漁師長「1匹で8人前は取れるからな。」


ナターシャ「全部は食べ切れないわよ。」


漁師長「聖矢は居ないのか?」


ナターシャ「バラバラで行動してるから。」


漁師長「それなら、船で食べるか?」


ナターシャ「それで食べれるなら。」


漁師長「わかった、またエイセツの町へ行けるか?」


マイル(ゴス王女)「うん。」


3人と、マイルは、再びエイセツの町へ転移した。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


エイセツの港に戻ると、漁師長はハンマークラブを船に運ぶ。


漁師長「ハンマークラブ鍋をするぞ!」


船員達「お〜!」


ゴロゴロゴロ!


船員が船底から、鍋と鉄板を運んでくる。


マリア「鉄板は何に使えのですか??」


船員D「これかい、これは甲板で火を使う時に敷くのさ。」


船員B「甲板は木材だからね。」


マリア「なるほど。」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


15分で、準備ができ、火を付ける。


漁師長「さあ、ハンマークラブを解体するぞ〜!」


漁師長は、ハンマークラブを押さえると…。


ガンガンガン!


ハンマークラブの片腕を切り落とす。

その間に、鍋に野菜が放り込まれる。


漁師長「お前達、順番に運び入れろ!」


船員達「あいよー!」


ボチャン!ボチャン!


片腕、片足と、順番に入れていく。


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


グツグツグツ!


暫くすると、鍋からいい香りが漂ってくる。


ナターシャ「早く食べたいわね。」


マイル(ゴス王女)「まだ、まだ食べないの…?」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


グツグツグツ!


漁師長は、片腕を取り出すと、ナイフで半分に割る。


パカッ!


腕の中には、身がギッシリと詰まっている。


漁師長「さあ、食べてくれ。」


漁師長が、割った片腕を持ってきた。


マイル(ゴス王女)「食べていいの!?」


漁師長「ああ、食べてくれ。」


ナターシャ達は、身をほじくりながら、食べ始める。


ナターシャ「身がプリプリだ!」


マリア「野菜も美味しいですよ。」


マイル(ゴス王女)「すごけ美味しいわ!」


………。


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


………。


皆が食べていると、静かな時間が流れる。


ナターシャ「誰も話さないわね…。」


漁師長「まあ、カニだからな。」


………。


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


鍋の具が、どんどん無くなり、汁まで無くなった。


ナターシャ「満腹満腹!」


マイル(ゴス王女)「ナターシャ、おじさんみたい!」


ナターシャ「いいじゃない、美味しかったんだから。」


マリア「マイルも、満足した?」


マイル(ゴス王女)「うん、とっても満足したよ!」


漁師長「それは良かった。」


マイル(ゴス王女)「また食べたいね。」


ナターシャ「そうだね。」


マリア「次は、皆で食べたいですね。」


漁師長「撮れたらな。」


ナターシャ「頑張って、撮ってもらおう。」


そして、その日は船で泊まり、朝にナダレの町へ戻った。


***************


今回の報酬


特になし。


***************


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴


名前:光野聖矢


Lv:52

(経験値:2126745 )


体力:4520


攻撃:540


防御:500


魔力:490


速度:450


幸運:400


―――――――――――――――


体攻防魔速運

◯〇○〇〇○


火水風光闇補回

○○◯○✕✕✕


特殊

多弾・調剤・検査・召喚・変身・分身・錬金・安定


∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵


/\/\/パーティー\/\/\


聖矢:lv.52

シルフィー:lv.52

ナターシャlv.53

フィオナ:lv.52

シンシア:lv.53

カロン:lv.45

スーラ:lv.48

ゴス王女:lv.45

コス王子:lv.43

マリア:lv.40

ミリス:lv.36


\/\/\/\_/\/\/\


読んでいただきありがとうございます。


ハンマークラブ鍋を船乗り達と食べた、ナターシャ達。

御当地料理、最後のワサビ寿司は、食べるのか?食べないのか?


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