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▼すきすきすきすきすきっすきっ

ちょっと待ってちょっと待って、ちょっと!!待ってっっっ!!!


所謂RPGというものもあまりしたことがない前世であったが、最早愛読書として携帯する域になった攻略本をパラパラしながら心臓の音が早くなるのをなんとか治めた。


なんということでしょう!


ただ主人公の攻略対象に近付かず、対象からの好印象をキープすればいいと思っていたというのに、まさか、


好印象をキープすることすら難しいキャラクターが殆どだなんて!


ライバルキャラクターである悪役令嬢ポジションを嘗めていた。ナメキッテイタ。


特にこれから現れる事になる私の婚約者は鬼門である。

まず、パラメータがおかしい。何故かわからんというレベルでなにもかもの数値が最高値を記録していて弾けそうになっており、もはやグラフというより円が愛読書の真ん中辺りに描かれていた。

容姿、家柄、性格、能力、どれをとっても一級品以上。

性癖くらいおかしくないと割が合わないと思ったが、そんなことは攻略本には書かれていないので分かりようもない。

王道ルートというやつなのだろう。王子様キャラだ。それくらいは分かる。

だからだろう、主人公とのイベントの多いこと多いこと!

それをクリアされる度に、私への好感度の下がること下がること!


ちょっとおかしい。

主人公への好感度が上がると、私の断罪イベントへの道が拓けるのだ。

私が避け続けたって、無理やりになった婚約者として勝手に好感度は下がり、どこからか両親の罪が公になり、婚約は破棄され、断罪される。

おかしい。

なにもしなくとも、好感度は勝手にマイナス値を記録してしまえばバッドなエンディングを迎えてしまうのが悪役令嬢のポジションのようだ。


どうすればいい。どうすれば…


「はっ!ひらめいたっ!」


坐禅を組んだつもりは無いが、心が禅を求めた時、ひとは坐禅をしているのかもしれない。

追い詰められた私は一休禅師にでもなったのだろうか。


ともかく、突貫思いつきではあるが、「婚約者を作らないルート」の提案を申し上げる。


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