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全てが壊れる
昔出した曲の中に、少しだけ俺の思いを乗せた歌があったんだよ。
基本的に俺は、歌を作る時、聴き手のことしか考えない。でも、ひとつだけ、ほんのひとつだけ、俺の思いを乗せた歌があったんだよ。
歌に何の意味があるんだ、頑張ることに何の意味があるんだって。
隆斗はそれを変えたさ。そして俺は春高に行った。青春といえばそうなのかもしれない。
じゃあ俺はずっとそうやって生きていかなければいけないの?
何の意味があるのなんて思うことを払拭するのは、隆斗みたいに何かを頑張り続けなきゃ、熱中し続けなきゃいけないの?
確かに春高には行ったさ。某排球漫画みたいな展開だったよ。歌い手活動だって、某ぼっちなロックの青春だった。
あれは俺の人生の1ピースであった。
1ピースであった、過去形。
大学生になって、長い距離をチャリで走りながら、俺は、ギターを持って、バンドメンバーのところに向かって。バンドのみんなで、ライブハウスでも借りて、学科の友達でも呼んで。
ドームだってライブハウスだって、ファン層が変わったって何もかわりゃしないよ。




