第12話
王宮入口前には神官さんとメイドさん達がずらーっと立っていました。
ちょっと引き気味の私を知ってか知らずか兄様達はキラキラした眼で神官さん&メイドさん達を見ています。
そうですよね、人に会うのは初めてでしたもんね。
しかも、めっさ視線が集まっとる!
でも意外と大丈夫だった自分自身に驚きました。成長したな!自分‼
『では行くぞ逸れない様に付いてくるんだぞ?
王宮内はかなり広いからな、・・・逸れたりしたら絶対迷子になるぞ。』
そう私達に言い聞かせるように言ってくる父様。
父様もしかして経験済みですか?
なんだかしみじみと言ってくるもんだからそう思ったんですよ何となくですけど。
そんなこと考えている間に王の間って言う所に来ました。(名前そのまんまだね!)
父様と母様は気にせず入って行きました・・・何処となく慣れた感じがしてます。
私はおろおろとしり込みしている所を兄様達に押されるように入って行きます。
ちょっと嫌々でした。
ちなみに翼はこの王宮に入る時しまいました。
だから私たち兄妹は一回り小さくなっていますし母様と父様も一回り小さくなっています・・・それでも母様達は十分大きいですが・・・
まあそれは置いといて、
王座?っていうやつが真ん中の高めになっている所に有り、王様らしき人がそこに座っていてその隣に大神官さんかな?が居て、その他に王族の人?だと思いし人達が勢ぞろいしていました。
私はいったいどうすればいいのでしょう?