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戦士的彼女  作者: さりな
4/8

守護不要永久感謝


わたしは、体育館裏倉庫にて連れて行かれた。


「……悠歩、話って」


突然こんなとこに来てもわからないよ。


でも、悠歩は何も答えず、わたしの唇に触れた。


柔らかい感触にすごくドキドキした。


「さりなちゃん。今までありがとう」


「え?」


今までありがとう?その意味がわたしにはわからない……


「守ってくれて嬉しかったよ……でもぼくさ……

強くなるから、さりなちゃんもう守らなくていいよ……」


そう、もじもじしながら語る男の決意は、とても

カッコ良く思えた─────…


「え……」


守らなくちゃ、痛い目見ちゃうよ?


「今までありがとう。幼なじみだけど、愛してる」


知らない悠歩がわたしを抱きしめた……

新しい悠歩が微笑んだような気がする。


「悠歩……」


わたしは静かにうなずいた。

彼なりの目的があるんだなぁと。


ここはもう、決意した男を見守らなくちゃいけない────…?


「本当にありがとう、守ってくれたことは

永久にわすれられない……」


そう言って悠歩は走り去っていった。


「悠歩……」


彼の名前を呼ぶことしか出来ずで困惑のまま……。

過保護なわたしも止めて、見守ろうかな……?


桜風に揺られながら、か弱い悠歩の記憶をめぐらせた……



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