過保護禁
あれから……3日がたつけど今のところ何もない。
さりなちゃん、と呼ばれたこともない。
悠歩を見向きもしない私。
守らないで。そう言われたから。
悠歩を見ない日々は時間が長い……
進む道が彼には絶対あるんだろうな。だから見守っていたいよ。
そう思ってもう見つめることも、守ることもしなかった。
……彼は、守られることに嫌気がさしていたのかな。
そう感じたなら良いけど、言わなきゃ分からないよっ……
悲しいけど知りたいの。もう守らないけど
最後に理由を聞かせて……
理由を聞きそびれてしまったから。チャンスはあるはず……
*****
そして放課後……
悠歩とわたしは偶然2人になった。
「……悠歩、教えてほしいの」
「なにを?」
「しつこいかもだけど、守らないで欲しい理由って……?」
聞きたい。悠歩の気持ち。
「それは……言えない。ただ、強くなりたいだけだよ…さりなちゃんの力もう借りずに生きたいから……」
彼は守ってくれることに嫌気がさしたわけじゃないんだね。
ただ、強くなりたい。その気持ちだけだったんだ…
…
彼の気持ちは分かっても、守りたい自分が居る。
正義や、愛なんてない。ただ守れたらいい自分が
居る……
守る自分なんてやめれたらいいのに。
「そうなんだ……ありがとう」
「またね」
彼は冷たく、またね。と言った。
「またね……」
これからはもう見守りたい
戦士でいる自分を捨てさせて。
夕日と共に微笑んだわたし。どうか
彼がたくましい男になりますように……




