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~21~

 仏サーバーへ向かうため隣国へとやって来た一行、現在彼等は・・・・・・


「こちらディテクティブリーダー、ワトソン1(ワン)現在の状況を報告せよ、どうぞ」

『此方ワトソン1(タカミヤ)、誘拐犯の目撃情報無し、引き続き調査に行う、どーぞー』

「了解、ワトソン2(ツー)、そちらはどうか?、どうぞ」

『あいよこちらワトソン2(ブラック)、此方もめぼしい情報無し調査を続行するどーぞー』

「了解、本日の調査は20:00を持って終了する、尾行者等に気をつけて戻ってきてくれどうぞ」


 そう言うとその男は通信魔法道具のスイッチを切りテーブルに腕を乗せ1人こぼす。


「事件は迷宮(ダンジョン)入りか・・・・」

「上手いこと言ってる場合か!!」

「待ちたまえワトソン3!!、暴力では何も解けぐわぁ!!」


 ペシーンと乾いた音を立てながらレディに叩かれた男の帽子が落ち、慌てて帽子を拾ってはかぶり直す男、ギャアギャアと口喧嘩を繰り広げる二人を前にカノンは静かにソファーで眠っていた。



 事の発端は隣接サーバーに逃げたウイルスに感染(もしくは侵食)したモンスターを追ってこの地へとやって来て立ち寄った街で起きた事件が切っ掛けだった。


  ~数時間前~



 タカミヤ達はウィルスモンスターの情報を集めようと隣接サーバーの中でも特に大きな街へとやって来た、街門には検問が設置されており別国からの旅人であると伝え通行手形を発行してもらう為に検問で待っていたのだが、何故か・・・・。


「食事が出るからまあいいんだけど」

「私達何もしてないんだけど」

「何で牢屋に入れらなきゃなんないのよ~もう!」


 何故か牢獄に入れられていた、食事はでるので飢える心配はないのだが、無実であるのに牢屋に入れられるのは横暴であると三人はギャーギャーと騒いでいた。


「「少しは静かになさい(したまえ)」」


 そんな三人を宥める様にタカミヤと同じ牢屋に入れられていたコート姿の男性が声をかける、流石に騒ぎ過ぎたかと反省した三人はベッドの上に座り込みムスっとしながらも静かに時間が過ぎるのを待っていた、それから数時間過ぎたのではないかと言う頃、この国の大臣が話があるとの事で牢から連れ出されると謁見の間に通され大臣からある依頼(クエスト)を受領する事になってしまった、その内容は。


「我が国の姫が賊に誘拐されてしまったのじゃ、この国一帯の通行手形を発行するので姫を何としても探しだしてほしい」


 とのことだった、だったのだが・・・・・。


「事件ですか、腕が鳴りますなあ、ホームズ家の名にかけて必ずや解決して見せましょうぞ!!!」


 と、他所の国のイベントキャラの筈の『迷探偵(ポンコツ)ホームズ』の助手(ワトソン)に勝手にされてしまい、仕方なく一緒に調査をしている最中だった、しかし集まる情報は要領を得ない物が多く、核心に迫れるようなものは無いに等しかった、だから今日も集めた情報を紙に箇条書きにしていきホームズに推理させ明日の方針を決める筈だったのだが、妙なもので欲しかった情報(もの)は思わぬ場所から与えられたりするものであったりする。


「これじゃあ、いつまでたってもウィルスモンスターを探せないじゃないか」


 ブラックが情報の箇条書きに飽きたと駄々をこね愚痴り始める、皆もまあ仕方ないとさほど気にせず作業を続けていた中で、唯一の無関係者であったホームズがウィルスモンスターについて聞き返してくる、これにはタカミヤがセルデシアでの認識に合わせて説明していくと、ホームズは。


「そいつならこの街の少し北の山脈へ飛んでいくのを見たぞ?」

「「「「はぁ!?!?」」」」


 ホームズの言葉に思わず全員揃って前のめりになってホームズに詰めよって問いただす様な姿勢になってしまいホームズは後退りつつ知っている事を捕捉していくそれによるとこの街にきた目的がホームズにとって未知のモンスターの調査の拠点にするためだったらしいのだが、タカミヤ達と同じく街の検問で捕まり牢屋に入れられたのだという。


「探偵として、未知なる脅威の解明は市民の安全に繋がると私は考えているのだ!」

「まあ何にせよ、私達の目的がすぐ近くにあるなら先に片付けてしまいましょう」

「だな、それから姫さんを探せばいいんだし」

「近いところから片付けるのに賛成ー!」

「むぅ、まあ私も気にはなっていったので案内はするが、誘拐された姫君の捜索が最重要案件だということは頭に入れておいてくれよ?」

「わぁーってるって」


 ブラックはヒラヒラと手を振ると「明日に備えて寝るわ」と1人で先にベッドに飛び込んでしまった、目ぼしい情報は既に書き出しておいたので特に問題もないだろうとタカミヤもテーブルに散らばった書類を束ねていく、その間にイザベラ(レディ)もさっさとベッドに入ってしまう、皆も書類仕事は苦手だったのかそうとう眠かったのかもしれない、ホームズはコートをハンガーにかけクローゼットにしまうと眉間に皺を寄せた。


「・・・・・残りのベッドは1つなのだが」


 ベッドの1つには既にカノンが寝ていて、2つめはブラックとイザベラが、残った3っつめのベッドを見てホームズは「仕方無い、私がソファーで寝るとしよう」と紳士力を発揮してベッドを譲ろうとしたがソファーは既にタカミヤが占領して眠っていた、ホームズはどうしようか迷い悩んだ結果、そのベッドを自分で使うことにした、ホームズは眠りに就いた後の襲撃に備え護身用の小型ボウガンをベッドに持ち込み、静かに眠りに就いた。




  ~翌朝~


 1日の調査予定を確認しつつ朝食を終え、出発の準備を終えた一行はホームズが目撃した『黒き病に侵されし竜』を探しに~~山脈へと足を踏み入れるのだった。


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