最終話
ガルドの葬儀を終えた翌朝、俺たちはいつもより少し早くアドリアノープルへ向かった。
今日は久しぶりに屋台を開ける。ここしばらくは事件にかかりきりで、仕込んであったカレーを三人で食べる日も続いていたが、ようやく客に出せそうだ。
アルベルトやカインたちの取り調べは今も続いているものの、今回の事件で関与が明らかになった連中は全員捕まった。倉庫から回収した書類も無事に確認が済み、十年前の物資横流しについては、ローデリックの残した記録をもとに調査が進められることになっている。
エルム峡谷での輸送隊襲撃など、まだ分かっていないこともある。ただ、書類を調べて関係者から話を聞くとなれば、俺ができることはそう多くない。何かあれば知らせるとグレンも言っていたし、今は任せておいていいだろう。
市場通りへ着くと、近くで店を開ける準備をしていた主人が、俺たちに気づいて手を上げた。
「おう、今日はやるのか。しばらく見なかったから、どうしたのかと思ってたぞ」
「すみません。少し用事が立て込んでしまいまして。今日からまた、よろしくお願いいたします」
エレオノーラが頭を下げると、主人は屋台に積んだ荷物を見ながら笑った。
「こっちこそ。昼になったら買いに行くから、俺の分も残しといてくれよ」
「はい、お待ちしておりますね」
主人が自分の店へ戻っていくのを見届けてから、エレオノーラは俺の方へ顔を向けた。
「よかったです。何日もお休みしてしまいましたから、もう来ていただけなくなったらどうしようかと思っていたんです」
「そこまで心配しなくても大丈夫だろ。今の様子なら、ほかの常連さんも顔を出してくれるんじゃないか?」
「そうですね。せっかく来てくださった方にお待ちいただかないよう、早く準備を済ませなくては」
エレオノーラは張り切って食器を並べ始め、セラフィナもカレーの鍋を火にかけると、その隣で揚げ物の支度に取りかかった。
下ごしらえは昨日のうちに日本の家で済ませてある。俺も荷物を運び終えてから二人を手伝い、釣り銭や持ち帰り用の袋を使いやすい場所へ置いていった。
「カレーパンは、いつもより多めに用意してきました。お昼に足りなくなってしまうと困りますので」
「久しぶりだからって、最初から飛ばしすぎるなよ。売り切れたら、今日はそこで終わりでもいいんだからな」
「はい。まずは用意した分をきちんとお出しして、追加は余裕があればにいたします」
セラフィナの返事を聞いて頷き、俺は屋台の周りをもう一度見回した。必要なものは揃っているし、あとは二人に任せてよさそうだ。
「それじゃ、俺はそろそろ戻るよ。夕方には迎えに来るから、先に片づけが終わったら、いつもの場所で待っててくれ」
「かしこまりました。タケシ様も、久しぶりのお仕事ですから、お気をつけてくださいね」
「ありがとう。今日は少し楽しみなんだ。しばらく、まともに走れてなかったからな」
「ふふ、本当に運転がお好きなのですね。お休みが続いたあとでしたら、私はもう一日休みたくなってしまいそうですのに」
「俺も、朝起きるときはそう思うことがあるよ。車に乗っちまえば、そうでもないんだけど」
エレオノーラと笑い合っていると、セラフィナが荷物の中から弁当の入った袋を取り出した。
「タケシ様、こちらをお忘れなく。お忙しくても、お昼は召し上がってくださいませ」
「ああ、助かる。じゃあ、二人も頑張ってな」
二人に見送られて屋台を離れ、人通りのない場所まで移動してから、《異世界転移》で日本へ戻った。
◇ ◇ ◇
自宅に荷物を置いた俺は、駐車場へ下りて愛車の周りをひと通り点検すると、運転席に乗り込んだ。
エンジンをかけ、メーターや決済端末が立ち上がるのを待つ間に、釣り銭と備品を確認する。弁当は仕事の邪魔にならないところへ収め、座席の位置を少し直してから車を出した。
仕事の予定を自分で決められるのはありがたいが、休んだ分の売り上げがどこかから入ってくるわけではない。日本で暮らす金も車の維持費も必要なのだから、今日はしっかり働かなくては。
朝の新宿は、相変わらず車が多かった。
駅へ急ぐ人の脇を、スーツケースを引いた旅行者が歩いている。信号待ちの間に前方の歩道へ目を向けると、ホテルの前に立っていた外国人の男性がこちらに気づき、手を上げた。
左へ寄せて停車し、降りて荷物を預かると、男性は英語で礼を言ってから後部座席へ乗り込んだ。
『羽田空港の第三ターミナルまでお願いします』
『承知しました。高速道路を利用してもよろしいでしょうか?』
『ええ、お願いします。飛行機の時間には余裕があるんですが、早めに着いておきたくて』
行き先を確認してメーターを入れ、後方の車が途切れたところで発進する。
【語学理解】を得てから、こうしたやり取りで困ることはなくなった。以前なら聞き返していたような言葉も自然に分かるし、こっちの言いたいことも伝わる。異世界では命を守るための能力に頼ることが多いが、日本の仕事でいちばん世話になっているのは、間違いなくこれだ。
『日本には、ご旅行でいらしたんですか?』
『はい。妻と二週間ほど。私は仕事があるので先に帰りますが、妻はあと三日、東京に残るんです』
『そうでしたか。あちこち回られました?』
『京都にも行きましたよ。寺もきれいでしたし、食べ物も美味しかった。ただ、電車の乗り換えには苦労しましたね。違う出口から出ただけで、どこにいるのか分からなくなってしまって』
『大きな駅だと、日本人でも迷いますよ。新宿なんて、慣れているつもりでも、たまに違うところへ出ますから』
男性は笑うと、昨日もホテルへ戻るのに遠回りをしたのだと話してくれた。
そこから旅行中に食べたものの話になり、ラーメンが気に入ったというので、どんな店へ行ったのか尋ねてみる。店の名前は覚えていなかったが、スマートフォンに残っていた写真を見る限り、かなり濃厚な一杯だったらしい。
『美味しかったんですが、あれを昼に食べたら、夕食の時間になってもお腹が空かなくてね』
『それは、ずいぶんしっかりした昼食になりましたね』
そんな話をしながら首都高速を走り、大きな渋滞に遭うこともなく羽田へ到着した。
トランクから荷物を下ろして渡すと、男性は持ち手を伸ばしながら振り返った。
『ありがとう。最後にいろいろ話せて楽しかったですよ。次に来るときも、あなたのような運転手さんに会えるといいな』
『こちらこそ、ありがとうございました。またぜひいらしてください。お気をつけて』
建物へ向かう男性を見送り、後部座席に忘れ物がないことを確かめてから車を出す。
せっかくここまで来たのだからと待機場の様子を見に行くと、思っていたほど台数は多くなかった。これなら並んでみてもよさそうだ。
最後尾につけてひと息ついたところで、朝から少し浮ついていた気分も落ち着いてきた。客を乗せて走り、降ろした先で次を考える。久しぶりでも、やり始めればいつもの仕事だ。
列の動きを見ながら交通情報を確認し、次に乗せる客の行き先によって、どの道を使うか考えておく。やがて前の車が進み、俺もそのあとに続いた。
◇ ◇ ◇
昼過ぎ、都内の駐車場に車を停めて、セラフィナの弁当を広げた。
蓋を開けると、唐揚げに卵焼き、野菜の煮物がきれいに詰められていた。ご飯との間には仕切りも入っていて、持ち歩いたあとでも崩れていない。
最初のころは、包丁の持ち方から教えていたんだよな。
そんなことを思い出しながら唐揚げを一つ食べると、しっかり味が染みているのに濃すぎず、すぐにご飯が欲しくなった。冷めても肉が硬くなっていないし、衣もべたついていない。
「うん、うまいな」
誰に聞かせるでもなく口にしてから、もう一つ食べたいのをこらえて卵焼きに箸を伸ばした。
二人は今ごろ、屋台で昼の注文をさばいているころだろうか。朝、声をかけてくれた店の主人も、約束どおり買いに来てくれているかもしれない。
忙しくなっていればいいと思う一方で、客が重なって慌てていないかも気にかかる。ただ、俺が手を出さなくても二人で営業できるようになってから、もうしばらく経つ。仕込みの量も役割分担も、自分たちで相談して決めているのだから、任せておけばいい。
それに、この弁当を食べていると、料理の方を心配する気にはとてもならなかった。
夕方には唐揚げが美味しかったと伝えよう。そう思いながら残りのご飯を食べ、少し休んでから営業へ戻った。
午後は銀座や六本木を中心に走り、夕方には品川から新宿へ向かう客を乗せることができた。
久しぶりの営業としては、悪くない売り上げだ。まだ走れそうではあったが、二人を迎えに行く約束もある。新宿で最後の客を降ろすと、そのまま自宅へ向かった。
駐車場へ車を入れ、忘れ物の確認と売り上げの整理を済ませてから車内を掃除する。明日の営業は休みにするつもりなので、備品の不足がないかも確かめておいた。
家に戻ると、空になった弁当箱を台所へ置き、着替えを済ませてから《異世界転移》を使った。
◇ ◇ ◇
市場通りでは、商人たちが商品をしまい始めていた。
俺たちの屋台も片づけは終わっているらしく、エレオノーラとセラフィナが、朝に声をかけてくれた店の主人と話している。
「おっ、迎えが来たみたいだな。今日は久しぶりに食えてうまかったよ。また頼むな」
「ありがとうございます。次の営業日にも、ぜひいらしてくださいね」
エレオノーラが手を振って主人を見送ると、俺の方へ歩いてきた。その顔を見ただけで、今日は心配していたようなことにはならなかったのだと分かる。
「タケシ様、お帰りなさい。今日はお仕事、いかがでしたか?」
「ただいま。朝から羽田までのお客さんを乗せられたし、そのあとも結構よかったよ。そっちは、うまくいったみたいだな」
「はい。カレーもカレーパンも、用意した分は全部なくなりました。何人もの方に、ようやく開いたのかと声をかけていただいたんです」
「そりゃよかった。待っててくれたんだな」
「ええ。しばらく食べられなかったからと、ご家族の分まで買ってくださる方もいらして……。お休みしていた間に忘れられてしまうのではないかと心配していたのが、申し訳なくなってしまいました」
話している途中にも、通りがかった客がエレオノーラへ声をかけていく。彼女が礼を言って見送るのを待っていると、セラフィナが屋台の裏から出てきた。
「タケシ様、お疲れさまでございます。お弁当箱は、お持ちになりましたか?」
「家の台所に置いてきたよ。ごちそうさま、すごく美味しかった。特に唐揚げがよかったな。冷めても柔らかかったし、ご飯によく合ってた」
「本当ですか? 揚げたてとは違いますから、味つけをどうしようか迷ったんです。もう少し薄い方がお好みかとも思ったのですが」
「あれくらいでちょうどいいよ。もう一つ欲しかったくらいだ」
「まあ、それでしたら、次は少し多めに入れておきますね」
嬉しそうに言うセラフィナへ頷くと、隣のエレオノーラが笑った。
「セラフィナ、今朝も蓋を閉める前に、何度も中を見直していたんですよ。私が袋へ入れようとしたら、まだ待ってくださいって」
「エレオノーラ様、それは唐揚げがまだ温かかったからです。そのまま蓋をしてはいけないと、タケシ様に教わりましたので」
「ああ、それはちゃんと冷ました方がいいな。屋台の準備もあるのに、朝からありがとう」
「いいえ。私たちの食事も一緒に用意しておりますし、美味しく召し上がっていただけたのでしたら、それが何よりです」
二人とも少し疲れた様子ではあったが、表情は明るかった。屋台を閉める前に昼食を取る余裕もあったというので、無理をして働き続けたわけでもなさそうだ。
「それじゃ、帰ろうか。今日は風呂に入って、ゆっくりしよう」
「はい。明日は屋台もお休みですから、今夜は少しのんびりできますね」
忘れ物がないか確かめ、屋台の道具をしまい終えると、俺たちは人目につかない場所へ移動して日本へ戻った。
◇ ◇ ◇
風呂と夕食を済ませたあとは、三人でリビングのテレビを見ていた。
休日に出かけられる施設を紹介する番組らしく、画面には大勢の人で賑わう遊園地が映っている。二人は初め、それほど熱心に見ていなかったが、ジェットコースターが高いところから一気に落ちると、エレオノーラが手にしていたコップを置いた。
「タケシ様、今のは大丈夫なのですか? ずいぶん大きな声が聞こえましたけれど……」
「ああ、あれはジェットコースターだよ。高いところから降りたり、急なカーブを曲がったりして、その怖さを楽しむ乗り物なんだ」
「怖い思いをするために、わざわざ乗るのですか?」
「そう言われると変な感じだけどな。好きな人は、あれが楽しいんだよ。もちろん、安全装置で体は固定されてる」
画面が切り替わり、乗り終えた人たちが笑いながら感想を話し始めると、エレオノーラもようやく納得したようだった。ただ、続いて映った急降下の場面には、また少し顔をしかめている。
その隣で、セラフィナは興味深そうに身を乗り出していた。
「この乗り物があるのは、遊園地という場所ですよね。以前、大きな輪や、馬の形をしたものが回っているところも拝見した覚えがございます」
「観覧車とメリーゴーラウンドかな。こういう速いのばかりじゃなくて、ゆっくり乗れるものもあるよ」
「それでしたら、エレオノーラ様もお楽しみになれるのではありませんか? 一度、行ってみたいとおっしゃっていましたでしょう」
「ええ。あの高い乗り物は少し考えてしまうけれど、ほかにもいろいろあるのでしたら、見てみたいわ」
エレオノーラはそう答えてから、俺の顔をうかがった。
「タケシ様、今度のお休みに、連れていっていただくことはできますか? お仕事のお邪魔にならなければでよいのですが」
「いいよ。ちょうど明日は俺も休みにするつもりだったし、三人で行ってみるか」
「明日、ですか?」
「ああ。二人とも疲れが残ってなければだけど。朝から行けば、いろいろ見て回れると思うぞ」
エレオノーラは隣のセラフィナと顔を見合わせると、先ほどまでの疲れも忘れたように笑った。
「私は大丈夫です。セラフィナも、明日でよいかしら?」
「はい、ぜひ。タケシ様、先ほどのジェットコースターにも乗れるのでしょうか?」
「身長とかの条件はあるけど、セラフィナなら大丈夫だと思うよ。ただ、見てるときと乗ったときじゃ、結構違うからな」
「それも含めて、楽しみです。あのような速さで走る乗り物には、まだ乗ったことがございませんので」
「最初から、いちばん怖そうなのを選ばないでくれよ。俺もしばらく乗ってないんだから」
セラフィナはおかしそうに笑ったが、エレオノーラの方は少し心配になったらしく、もう一度テレビへ目を向けた。
「私は、最初はゆっくりしたものに乗ってみたいです。慣れたら、あちらにも乗れるようになるかもしれませんし」
「無理して乗らなくてもいいよ。観覧車もあるし、歩いて見て回るだけでも結構楽しいからな」
「観覧車というのは、あの大きな輪のことですよね? 上からでしたら、遠くまで見えるのでしょうか」
「天気がよければな。行くところによっても違うから、ちょっと調べてみよう」
スマートフォンを取り出すと、二人が左右から画面をのぞき込んできた。
営業時間や行き方を確認しながら園内の写真を見せると、セラフィナは乗り物の形に興味を示し、エレオノーラは建物や花壇、食べ物の店まで順番に見たがった。紹介のページを一つ開くたびに話が広がるので、なかなか先へ進まない。
「エレオノーラ様、こちらにも馬がございますよ。先ほどのものとは、少し違うようですが」
「本当ね。でも、こうして見ると、セラフィナには少しゆっくりすぎるのではないかしら」
「そのようなことはございません。私も、これに乗ってみたいです。エレオノーラ様は、どの馬がお好きですか?」
「まだそこまで決めなくてもいいだろ。当日、空いてるのを見て選べばいいよ」
俺が口を挟むと、二人は顔を見合わせて笑った。
つい昨日まで、三人で葬儀に参列していた。こうして笑っていても、ガルドのことを忘れたわけではない。ふと会話が途切れたときに、彼が最後に残した声を思い出すこともある。
書類を取り戻し、犯人を捕まえたところで、ガルドが帰ってくるわけではなかった。もう少し早く捜しに行っていればという考えも、今さらどうにもならないと分かっていて、まだ頭に浮かぶ。
「タケシ様は、何にお乗りになりたいですか?」
エレオノーラに尋ねられ、俺はスマートフォンの画面へ目を戻した。
「そうだな。久しぶりだから、俺も見てから決めるよ。二人について回るだけで、一日終わりそうな気もするけど」
「それでは、タケシ様がお乗りになりたいものが見つかったら、必ずおっしゃってくださいね。私たちばかりでは申し訳ありませんから」
「分かった。その代わり、二人も途中で疲れたら言ってくれよ。休むところもあるし、全部乗ろうとしなくても、また行けばいいんだから」
「はい。それでしたら、明日はゆっくり見て回れますね」
エレオノーラは安心したように答え、セラフィナと画面の続きを見始めた。
その横顔を見ながら、俺は明日の天気を確かめた。雨の心配はなさそうだし、車で行くなら、朝は少し早めに出た方がいいだろう。
ガルドのことは、これからも思い出す。そのたびに悔やむこともあるだろうが、二人と出かける約束をして、何を着ていくかで迷うような時間も、今の俺には大事だった。
「明日は結構歩くから、履き慣れた靴にしておいてくれ。服も、動きやすい方がいいな」
「でしたら、この前買っていただいた靴がよさそうですね。セラフィナ、服も今夜のうちに選んでおきましょうか」
「はい。朝になって慌ててしまってはいけませんし、羽織るものも一枚用意しておきましょう」
ようやく明日の行き先が決まると、二人は服を選ぶために部屋へ戻っていった。遅くまで起きていないよう声をかけたものの、扉の向こうからは、さっそく相談する声が聞こえてくる。
俺は使ったコップを台所へ運び、置いてあった弁当箱を洗ってから、明日の出発時間に合わせて目覚ましをセットした。
今日の朝には、こんな予定を立てるとは思っていなかった。久しぶりにタクシーを走らせて、二人を迎えに行って、家でゆっくりできれば、それで十分だったはずなのだが。
「タケシ様、明日は、こちらの服でもよろしいでしょうか?」
部屋から顔を出したエレオノーラが、ハンガーに掛けた服を胸の前に当てている。その後ろには、別の服を持ったセラフィナまで控えていた。
「それなら大丈夫だと思うよ。でも、まだ迷ってるのか?」
「二つまで絞れたのですが、せっかくですから、タケシ様にも見ていただこうと思いまして」
「分かった。じゃあ、もう一つも見せてくれ」
消しかけていたリビングの明かりをそのままにして、俺はソファへ座り直した。
――第二部・完
想像以上に苦戦しました。
続き構想はありますが、心が折れたのでひとまず終わりです




