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心渡し  作者: FRIDAY
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14/28

14.出落ちで詰まらない、みたいな



 ●



「どうもこんにちは! いい天気ですねえほんと! こういう天気の日には洗濯物がいい匂いに乾くんですよ。ご存知ですか?」


 唐突に話し掛けられた江ノ島君は、は? という顔でウチを見下ろした。


「……えっと」


 江ノ島君はかなり困惑した表情だ。まあそれも当たり前なんだけど。

 だって、ねえ。


「そういうわけで、洗濯はしてきましたか? こんないい洗濯日和を逃すともう当分はありませんよ」

「いや洗濯はしてきませんでしたが……その、どちら様?」


 そっか、洗濯はしてこなかったのか……じゃ、ないよね。うん。


「どこかでお会いしたことありましたか?」

「いえいえ、初対面ですよ」


 ハジメマシテーと手を振ってみせる。江ノ島君はさらに困ったような表情になり、若干苛立ちも見て取れる。

 まあねえ。初対面の相手にいきなりこんなに馴れ馴れしく話しかけられたら、ねえ。誰だってちょっとイラッとなるでしょうよ。



 ●



 

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