第六十七章 トンの町 5.微睡みの欠片亭
疲れ切ったような吹っ切れたような表情の新人二人と別れて、シュウイは定宿である「微睡みの欠片亭」に戻って来た。
少し早めの夕食を摂ると自室に引き取り、こっそり色々と活躍してくれたシルを労う。
「シル、今日はお疲れ様。お前がいてくれて助かったよ」
モンスターを通しはしなかったが、暴れたモンスターが石などを弾き飛ばしたのは想定外だった。たかが小石と侮るには少し大きく、また勢いも付いていたため、まともに当たれば怪我の一つもしただろう。シルが【力場障壁】で防いでくれなかったら。
「あの子たちは気付いていなかったみたいだけど……」
もしくは、考えない事にしたのだろう。目を瞑っていたエンジュはともかく、モックの方は目の前で石が弾かれたのを目にしている筈だ。……それにも気付かないほど緊張していた可能性はあるが。
「おぉ……やったじゃない、シル。レベルが上がってるよ」
《シュウイの従魔一覧》
個体名:シル
種族:ウォーキングフォートレス(幼体)
レベル:種族レベル5
固有スキル:【力場障壁 Lv6】
無論これまでの蓄積もあったのだろうが、自分と離れた位置に力場障壁を展開するという新たな課題をクリアーした甲斐あってか、シルの種族レベルとスキルレベルがどちらも一つ上がっていた。トンの町ではこれ以上のレベルアップは無理かと諦めていたところなので、シュウイの喜びも一入である。シルは当然といった顔をしていたが、尻尾が小刻みに動いているところを見ると、やはり嬉しかったのだろう。
「それで、僕の方はと……駄目か、種族レベルは上がってない……あ、いや……上がってるスキルがあるな……」
上がっているのは【福笑い】と【掘り出し物】の二つである。後者はともかく前者が上がっているのには複雑な思いを禁じ得ない、「微笑みの悪魔」ことシュウイなのであった。
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★《シュウイのスキル/アーツ一覧》
レベル:種族レベル8+
スキル:【しゃっくり Lv2】【地味 Lv6】【迷子 Lv3】【腹話術 Lv2+】【解体 Lv9】【落とし物 Lv10】【べとべとさん Lv3】【虫の知らせ Lv8+】【嗅覚強化 Lv7+】【気配察知 Lv7+】【土転び Lv3+】【お座り Lv3】【掏摸 Lv3】【イカサマ破り Lv5】【反復横跳び Lv4】【日曜大工 Lv3】【通臂 Lv1+】【腋臭 Lv1】【デュエット Lv5】【般若心経 LvMax】【弓術(基礎) Lv5】【狙撃(基礎) Lv7】【投擲 Lv6】【器用貧乏 Lv5】【飛礫 Lv6】【擬態 Lv3】【ウェイトコントロール Lv3+】【隠蔽 Lv3】【疾駆 Lv3】【給水 Lv3 霊水に統合】【古道具屋 Lv1】【聴耳頭巾 Lv5】【大食い Lv0】【闇魔法の素地(オーク) Lv0】【木登り Lv3】【霊水 Lv2】【福笑い Lv2】【掘り出し物 Lv2】【堆肥作り Lv0】【ろくろ首 Lv0】【メビウスの壁 Lv0】【整理整頓 Lv0】【捕り手術 Lv3】【奪刀術EX Lv1】
アーツ:【従魔術 使役術に統合】【召喚術(仮免許) 使役術に統合】【杖術(物理) 皆伝】【調薬(邪道) 初級】【錬金術(邪道) 初級】【火魔法(オーク) Lv3】【土魔法(ホビン) Lv3】【水魔法(ホビン) Lv0】【暗器術 初級 Lv2】【聖魔法 初級 Lv1】【死霊術(聖) Lv1 使役術に統合】【使役術 Lv1】
ユニークスキル:【スキルコレクター Lv7】
称号:『神に見込まれし者』『ホビンの友』『ツリーフェットの友』『霊魂の友』
『泉の精霊に祝福されし者』『泉の精霊の謝罪を受けし者』
従魔:シル(従魔術)




