ツカサという彼女
大学1年生の枝光カヅキがアンドロイドの彼女ツカサと恋人になって人間とアンドロイドの壁を超えた“その人らしさ”を互いに知り愛し合う純愛SF小説です。ガチゴチの純愛ものにしたいと考えてます。拙い文章ですがよろしくお願いします。
「近年盛んに行われているアンドロイド研究、いやもはやアンドロイドと呼んでいいのかも判断できない。これは人間の完全なる写し身、人間が人間らしく生きていくためには倫理的に認めてはいけないという意見が多い『アンドロイド人間化計画』。この計画を各種メディアに対し大々的に公表した某大学教授中谷智久氏によると『約200年ほど前から問題視されてきた日本の人口減少、少子高齢化それらの“人”に関する問題というのは科学技術の発展だけで解決できるものではありませんでした。しかし、現在と200年前は何もかも別物なのですよ。この200年を繋いできたものは何なのか皆さんに考えて欲しいですね。人いや生物というのは自分の持つ能力を活かし何がなんでも生き残っていくそういうものじゃありませんか?たとえ非人道的な手段であっても日本いや世界を救う為なら使うべきだと思いませんか?』という声明があった。多くの議論が行われるアンドロイド研究の今後の動向に期待が高まります。みなさんはアンドロイドが世界を救う手段になり得ると思えますか?」
...はぁ...面白くないしめんどくさい...
2222年大学1年になった俺は文系学生とは関係が薄いように感じられる資料を読まされている。こういう難しい文章を読みたくないから文系に進学したというのに無念である。
念願叶って志望校に合格し一人暮らしをしていた俺は順風満帆な大学生活を謳歌していた。友達も思っていたよりできた...しかし!大学生活に必要な“彼女”とは巡り会えていない!だが!気になる女の子はいるのだ!「マノちゃん」という同じ経済学の授業を履修している美少女である!席が前後になった時、俺が彼女からプリントを受け取って「ありがとう。」と言った瞬間切れ長で美しい瞳と目が合って恋に落ちたのであった。
回想を終えたところで目先の宿題すら終えていないことに気づき焦る気持ちが胸に広がった。
「よしっ!気合い入れて頑張るか!落胆したら遊びどころじゃねぇし!」
やっと課題に取り掛かろうとした瞬間
ピンポーン
インターホンの音が響いた。この時代には考えられないほどボロい賃貸住宅に住んでいるのでインターホンにだって手動で対応しなければならない。そしてインターホンにモニターも付いていない。
「はーい。今行きます。」
椅子から降りて、のんびりと扉に向かう。親からの仕送りだろうか。通販で購入した商品が届いたのか。色々考察できるモニターなしのインターホンが好きであった。
ガチャリ
玄関ドアを開く。ここの扉は実家よりも重いので慣れるまで少し時間がかかった。
「お疲れ様で...?」
玄関ドアの前で待っていたのは俺の予想とは全く違う人物であった。
「こんにちは。枝光カヅキさん。
私はツカサ。あなたの彼女です。」
か...かの...彼女!?
2222年6月夏の始まりの季節。
俺にはツカサという彼女が出来た。
わざわざ時間を割いて読んでくださってありがとうございました。カヅキとツカサをよろしくお願いします。




