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『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


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第67話 観測される世界と、干渉する存在

「……来るぞ」


カイの一言。


その瞬間――


空が“割れた”。



黒い裂け目がさらに広がる。


そこから現れるのは――


“観測者”。



一体じゃない。


三体。


いや、五体。



完全に“同格”。



「……増えてるね」


リゼが笑う。


だが、その目は笑っていない。



「……解析不能」


観測者の声。


無機質。


感情がない。



「対象:ユウト・カグラ」



「観測開始」



その瞬間――


世界が“固定”される。



音が消える。


風が止まる。



完全停止。



「……っ!」


動けない。



だが――



「……そこじゃない」



俺は一歩踏み出す。



バキッ。



空間にヒビ。



止まっていない場所。



“観測されていない隙間”。



「……干渉確認」


観測者の声。



次の瞬間。


一体が動く。



速い。



だが――



「見える」



完全に。



俺は踏み込む。



アリアと同時に。



「右!」



ザンッ!!



観測者の攻撃を弾く。



だが――


手応えがない。



「……物理無効化」



そのまま。


反撃。



空間ごと削る一撃。



「……っ!」



俺は咄嗟に手を伸ばす。



存在干渉。



「繋ぐ!」



切断された空間を戻す。



ギリギリで防ぐ。




「……出力上昇」



観測者が呟く。



その瞬間。



空間が“分割”される。



同じ場所が何重にも重なる。



「……またか」



第2部の感覚。


だが――


規模が違う。



「全方位来る!」



俺が叫ぶ。



同時攻撃。



完全包囲。




だが。



身体が動く。



思考じゃない。



“反応”。




一歩。



正しい位置へ。




攻撃が外れる。




「……最適化確認」



観測者が言う。




アリアが踏み込む。



ザンッ!!



今度は。



“当たる”。




「……!」



観測者が初めて揺れる。




「干渉影響確認」




リゼが叫ぶ。



「通ってる!押せ!」




カイが突っ込む。



真正面。



ザンッ!!



連携。




だが――



観測者は崩れない。




「……再構築」




傷が戻る。




「マジかよ」


リゼが舌打ち。




そのとき。



頭の奥。



また。



“記憶”。




――空間を固定している

――壊れたものを戻している

――もっと大きな何かと戦っている




「……っ!」



視界が二重になる。




「どうしたの!?」


アリアの声。




俺は息を荒げる。



「……見えた」




「何が?」




「……もっと深い使い方」




その瞬間。



理解する。




今の干渉は“浅い”。




もっと――



“構造”を触れる。




「……やれる」



俺が呟く。




アリアが一瞬だけ見る。




「……やるの?」




俺は頷く。




「はい」




その瞬間。



手を握る。




強く。




「……離れないで」




アリアの声。



少しだけ。



不安が混じる。




俺は答える。




「離れません」





存在干渉。



再発動。




だが――



今度は違う。




“外側”から。




世界を見る。




構造。



繋がり。




すべて。




「……そこか」




観測者の“核”。




単体じゃない。




全員が繋がっている。




「共有してるのか」




なら。




「一つ壊せばいい」





俺は手をかざす。




「繋がりを断つ」





その瞬間。



空間が裂ける。




観測者の一体。



動きが止まる。




「……!」




「今!!」




アリア。



最大速度。




ザンッ!!!!!!




完全破壊。




一体消滅。




沈黙。




残りの観測者が止まる。




「……リンク断絶」




「異常」




リゼが笑う。



「やるじゃん!」




カイが一言。



「通用するな」





だが――



残りの観測者が言う。




「……再評価」




圧が変わる。




さらに上。




「上位個体を要請」





その瞬間。



空が裂ける。




今までとは違う。




“深さ”。




俺は息を呑む。




「……また来るか」




隣。



アリア。




視線が合う。




「……やるわよ」




即答。




俺は頷く。




「はい」





手を握る。





その瞬間。



また記憶がよぎる。




もっと強い敵。



もっと広い世界。





「……まだ足りないな」




自然に言葉が出る。




アリアが少しだけ笑う。




「……今さら?」





戦いは。



さらに上へ。




第67話 完


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