カデンツァ 完結編 6
自分を間にして撒き散らされている澱んだ空気。
それを避けるように、サトミから受け取った封筒の中の札を数え始める。
「………」
「………」
「………」
「よっしゃ、きっちりや。サトミ、お前今日も店やろ。まぁ忙しいっちゅーんは上等やっちゅーことよ。早よ仕事戻れや」
サトミはその直樹の声でスッと視線を直樹に戻し、笑顔で言った。
「うん。じゃあ今日は帰るね」
そうして立ち上がり、リビングを出て行き様、こちらを振り返ってにこりと笑う。
「直樹くん、また電話してね。待ってるからね~」
「………」
だから、俺からお前に電話したことなんかないやろ。
女同士のいざこざに巻き込まれないようこれまで上手くやってきたのは、こういう空気にならないため。
しかし上手くやってきたと思っているのは俺だけで、本当は上手になんかできていなかったのではないか。
過去にまで遡り、自分の方法を思い返したいほど、部屋は嫌な空気に包まれている。
「……おい」
その空気を変えるべく、メグミに話しかけた。
「ん?」
メグミもようやく直樹の方を向き、表情をいつものものに戻す。
「夕飯、何作ったんや?朝食ってから何も食ってないから腹減っとんねん」
「ああ、焼肉。食事はもっと遅くなるかなー思うて、折に入れてきた」
「そうか。今から食べるから用意してくれ」
「うん」
もう1人来るはずの人間が来ていないが、何とか空気を変えたくて直樹は食事を摂ることにした。
メグミがいそいそとお茶と箸の用意をし、直樹の目の前に折を置く。
……今朝6時、いつもと変わらないと直樹が感じたメグミの態度。
しかし彼女はこの日、やはりいつもと大幅に違っていた。
まだ温かい折の蓋を開けようと手を掛けたとき、すぐ傍で膝をついていたメグミが声を掛けてきた。
「ねぇ直樹くん」
直樹はピタリと手を止める。
「さっきのおじさんね」
「さっきのおじさん?おじさんってどのおじさん?」
「あの女装してたおじさん」
やはりサトミのことが気になっているのか。
だがコイツはサトミのことをおじさんと表している。
……だったら何の文句がある?
「ああ、サトミか。お前、アイツが男やってよう分かったな。アイツは見た目もまんま女なんやけどな」
「え?サトミって最後に来た人?」
「うん」
「ちゃうよ。3時頃に来た、真っ白い化粧したおじさんおったやんか」
「あーあーあー、アイツか」
「あのおじさん、給料袋すごく分厚かったやんか。何であんなに直樹くんからお給料貰えるんかなー思うて」
「あー…アイツな、店が上手いこと回っとんねん。アイツは客商売に長けとる。売り上げがありゃその分給料も多く貰えるよ。当然のことやないか」
「…っていうかね」
メグミはそこでとても違和感のある笑顔に表情を変え、声をワントーン上げて話し始めた。
「あのサトミって人も男なん?」
「おう、そうや」
「アッハッハッハッハッハッ!!」
「………」
「年は?年はナンボなん?」
「……まぁ詳しくは知らんけど、俺よりは上ちゃうか」
「その前の真っ白おじさんもそうやし、あのサトミって人もそうやけど、おじさんがあんなカッコしてご苦労さんやね」
「………」
「ああいう人らって何が楽しいんやろ。ねぇ、ああいう人らのお店に行くお客ってどんな人なん?」
「………」
「やっぱり男なん?」
「………」
「基本的に間違ってるよねぇ?おじさん同士で固まってるだけやん。何が悲しゅうてあんな人生送ってるんやろ」
「………」
「私やったら死んでもゴメンやわ」
黙って聞くことができたのはそこまでだった。
直樹は立ち上がり思わず手を振り上げ、しかしそこで我に返り、殴る代わりにメグミの頭を突き飛ばした。
「…ッ!!」
膝立ちしていた小柄な体は、勢いの力を逸らすこともかなわず簡単に転がる。
同時に、フローリングの床にこめかみを打ち付けるガツッという鈍い音。
直樹を睨みつけるように見上げたメグミ。
それを、一片の感慨もない目で見下ろす直樹。
「……帰れ」
その言葉に返すメグミの目は変わらず直樹を睨め付けていたが、口元には笑みを食んでいた。
「ええ?何怒ってんの?ほんまのことやんか。あのサトミって人も、直樹くんにお金持って来る内の1人でしかないんやろ?今の話だって、あの人には聞こえてないよ?」
別にサトミを庇っているつもりはない。
今、怒りを覚えているのは、メグミが選びながら言った愚弄の数々。
メグミがこんな言葉を吐くとは……。
がっかりするのと同時に、怒りを覚える。
……どうやらコイツも俺の中で特別らしい。
―――― 認めよう。
直樹はメグミの二の腕を掴み、引き起こした。
「伝書鳩やー鵜飼の鵜やーいうてな、アイツら皆、俺のメシのタネや。その辺は恐らくお前も知っとるんやろうなぁ」
メグミは今にも泣き出しそうな顔で、歯を食い縛っている。
「一つ聞くが、アイツらとお前の差、どんだけあるっちゅーんや?」
「………」
「この際俺も含めようか。世の中の皆さん、どうなんやろなぁ?生きとるうちは天国、死んだら地獄。天国から天国行くヤツもおるんか。この道のりは何通りあるんやろうなぁ?お前はどこに属するんや。今おる所は地獄か。お前は死んだら地獄へ行くような、そんなホコリは体にこびり付いてないか?」
「……何言うてるん?」
「アホのお前でも分かるように説明しとんねん。生きても地獄、死んでも地獄。そうやとしてもな、生きとったらめっけモンやろ。人の苦労はな、他人には分からんのや。人の楽は目に付いてもな、個々の苦労はな、他人さんには分からんのや」
メグミの表情は、それから変わらない。
「他人さんの地獄はな、簡単に言葉で遊ぶな。自分と比べて優劣付けるな。俺から見たら…俺も含めて、お前も俺もアイツらも、よけぇ変わらへんのや。誕生日を家族で、クリスマスを家族で祝いたい。そんな嫉妬、人様に向けるな。お前はお前で自分をやっとけ」
直樹は掴んでいたメグミの腕を突き飛ばすように離した。
メグミは床に手をついて座り込み、そのまま俯く。
「………」
「お前、マジで帰れ。次来るときは、そのアホ面洗うてから来てくれるか。ムナクソ悪いんや」
メグミはこちらに背中を向けたまま立ち上がると、大きく肯いて足を踏み出した。
そこで直樹はもう一度声を掛ける。
「おい、このごはんも持って帰れ。腹減っとんの忘れてもうたわ」
メグミは振り返り、直樹の方を見ることなくお膳を持ち、リビングを早歩きで出て行こうとし……ドアの前で足を止めた。
「……私、別に人のこと妬んでないよ」
それは小さな、噛み締めるような声だった。
「今が、これまで生きてきた中で一番幸せやからね」
そう言い残し、メグミは部屋を出て行った。
やがて、遠くで静かに玄関のドアが閉まる音。
「………」
直樹は再びソファへと座り込む。
微かに震えているようだった、華奢な背中。
メグミの話をゆっくり聞いてやるべきだと思った。
女の嫉妬というのは面倒臭い以外の何物でもない。
ただ、アイツは俺のことが気になってしょうがないのだろう。
俺は俺で、俺のことを気にしているアイツのことが気になっている。
次に会うときはもっと優しくしてやろう。
……そんなことが俺にできるのか?
メグミに渡すはずだった給料袋がそのままカゴに入っている。
次に会ったとき、ご苦労さんと声を掛け、これを渡そう。
そう思った。
それから1時間ほどリビングのソファに座ったままぼんやりと呆けていた直樹は、ふと思い出した。
琢磨を部屋の外で待たせている。
あれから一体何時間経ったのか。
まだ琢磨は外で待っているのだろうか。
それを確認しに行こうと立ち上がったところで、ちょうど部屋の電話が鳴った。
「………」
『……アレ?』
「……もしもし」
『あー、何や。何で電話出てすぐ無言なんや。直樹くんか?』
声の主は穂積。
「ああ。っていうか直樹くんって何や。何の用事や」
『相変わらず愛想がないねぇ。まぁエエんやけどねぇ。アンタ携帯持ったー聞いたから、さっきからずっと掛けてるのに繋がらないやないか』
……そういえば、昨夜そんなものを受け取ったな。
事務所に置きっ放しにしている。
「何や、そんなしょうもない話かいな。ほんなら切るぞ」
『イヤイヤちょっと待って』
電話の内容は、本当に久し振りの穂積からのお遣いの要請だった。
「何やねんソレ。俺がやらなアカンのか」
『う~ん…頼むわぁ。他にこんなん頼める人間がおらんのやんかぁ』
「それ、今から?」
『そう、今晩中に。明日から工事に入るから、今晩中にやってほしいんやけどなぁ』
「……チッ!しゃあないな!」
穂積はいつも一定の期間を空けて、直樹に頼み事をしてくる。
他の者でも間に合いそうな事柄であっても、一定の期間を置いて必ず。
今回の件も、他の人間で事足りるのだろうが……。
直樹は穂積のそれに対していつも表面上渋々ながらも、いつもそのお遣いを引き受けていた。
『それとー、明日の夜ってアンタ時間あるか?』
「いつも言うてるけどな、俺は休みなんか取ってないから空いてる時間なんかないぞ」
『じゃあ明日の夜、ちょっと空けてくれるかな』
「ああ、分かった」
2人は待ち合わせの時間と場所を決めて電話を切る。
穂積の、きっと『大事な話』
聞く前から分かっているし、答えも決めている。
――――『会長についてくんやのうて、俺らはアンタについて行くんや!!この期に及んでアンタがまだ野面かましとるようだったら、俺がアンタに取って代わるぞ!!』
部下の男が言ったあのセリフを思い出し、思わず腹の奥で笑みが浮かぶ。
先ほど確信したメグミへの感情と、部下たちの気持ち、それらを知ることで自分が持つ僅かではない感情の高揚を知る。
まったく……単純でどもならん。
直樹はもう一度リビングに戻り、車のキィを手に取った。
格好は部屋着のまま。
そしてまた受話器を取り、まだ給料を取りに来ていないもう1人に明日来るように電話をし、そのまま玄関を出る。
ドアを開けた目の前には、案の定琢磨の姿。
「ちょっとー!めっちゃ待つやん!!声くらい掛けてくれたらエエやん!」
待っていろと命じてから何時間も同じ場所で待っているコイツの姿も含めて、今はとても気分がいい。
「出かけるぞ。仕事や」
「何?どこ行くん?」
「ま、駆除やな、駆除」
「駆除?何の?」
「まぁついて来いや。俺が運転したるわ」
そこは車で1時間ほど走った繁華街。
目に付いた駐車場へ車を停め、2人はそこから目的地へと歩いて行く。
「ニイニイ、ドラゴンボールって知ってる?」
目的地への道すがら、琢磨がねえねえ、と話しかけて来た。
「あー、知ってるで」
「読んでる?」
「アレやろ。怒ったら金髪になるヤツやろ」
「そうそうそう!面白くてねぇ。あともうちょっとで全部読み終わるわ」
「俺、あんまりマンガとか読まんけど、テレビでもやっとるなぁ」
他愛のないことを話しながら着いたのは、3階建ての小さなビル。
外から見ると1階と3階には何も入っていない。
2階の真ん中の部屋の窓には大きく『ビリヤード』と書いてある。
「ニイニイ、今から何すんの?」
「このビルをなぁ、オッサンが買うたらしいんやが、何やチンピラが棲み着いとるらしいんや。それ追い出してくれ言われてな」
「え、そうなん。早よ言うてや。心の準備が要るやん。何人おるん?」
「さぁ?」
「ヤ○ザの人?」
「さぁ?」
「………」
「まぁ簡単な仕事や。行くぞ」
2人は暗い階段を昇って行く。
そして立ち止まることもなく、行き着いた先の『ビリヤード』と書かれたドアをバタンと開けた。
瞬間、一斉にこちらを向いた目。
『ビリヤード』なんて、もちろん稼動はしていない。
部屋の中はタバコの煙が充満し、ビリヤード台にはたくさんのゴミ。
右端の方には併設されたバーが見える。
それから、じっとこちらを見ている悪そうな6人の男。
「うわ…クサッ!何やこのニオイ!!コレ何のニオイやニイニイ!?」
「………」
坊主頭に金髪、オールバック、その他。
ブカブカのジャージ、赤にグレーに白、その他。
「何やワレら」
威嚇するように、男2人がこちらに近づいてくる。
直樹はそれには目もくれず、ビリヤード台の間を抜け、ズカズカと奥へと足を進ませた。
その時、テーブルに置かれていたモノをバッと掴み、後ろへ隠した男。
直樹はその彼に近づき、琢磨もその後に続く。
「コイツらアレやなぁ。お前と同じ世代や。なぁ?」
「うーん…そうかな?ちょっと上ちゃう?」
今度は3人の男が
「何やワレェッ!何しに来たんじゃッ!!」
と直樹に詰め寄ってくる。
しかし直樹はそれらも無視し、先ほど隠し物をした男の腕を引っ掴んで後ろ手に捻り上げた。
「イタタタタタタタッ!!」
そしてその手から、握っているものを取り上げる。
「……○○○○か」
直樹の言葉に、琢磨が後ろからその手を覗き込んだ。
「○○○○ってナニ?」
「○○や」
「え!!コレが!?何か、お菓子のラムネストロベリー味って感じやん」
「まぁそんな感じやな。コレ飲んでお前、アレやぞ……あー、アカン、こんな説明いらんな。エエか、お前はこんなモン絶対手にするなよ」
琢磨とそんなに年の変わらない6人の少年たち。
一番奥にいた、恐らくこのグループのリーダーであろう少年がソファから立ち上がり、ゆっくりと直樹に近づいて来た。
その彼へ、少年の1人が小声で話しかけたその言葉が直樹の耳に入って来る。
「アツシさん、こいつポリ?」
直樹はそれにニヤリと笑う。
「おいこらクソガキ!お前頭大丈夫か?世の中にこんなハンサムな警察官がおるワケないやろ。それにこんな、」
と右後ろに立っていた琢磨を指差し、
「チェリーポリスもおらんぞー?」
「何やチェリーポリスって!!」
突っ込んだ琢磨の声を無視し、リーダーが直樹を見る。
「イヤ、ポリやないな。アンタ、何モン?」
その声と同時に、他の5人が棒やナイフを手に身構えた。
不穏な気色を感じた琢磨も臨戦態勢に入る。
「まーまーまーまー。お前らいきなり武器出してどうするつもりや?アッタマ悪いなー、さすがに」
直樹は琢磨にも目を向け、
「お前も構えんでエエよ。ドツキ合いにはならんからな」
琢磨はちらりと直樹に目を遣り、握った拳を下ろした。
直樹はテーブルの傍を通って奥へと歩いて行き、リーダーの目の前に立つ。
「おいアツシくん。お前がここのボスアリか」
「ハア?」
「このビル根城にしとるんか知らんけど、お前らももうこのビルが人手に渡っとんの知っとるやろ。棲み家変えろ」
「……だからアンタ、何モンや」
「俺が何モンかはお前らには関係ない。俺はオヤジのお遣いでここへ来とるんや。シロアリが棲み着いとるから追い出せー言われてな。
クズを除去する、ま、敢えて言うならシロアリ110番やな」
「クズ?ハッ!アンタええ年して親の使いっ走りでこがいなトコ来とるんか」
その返事に、直樹は改めてその少年を見る。
……コイツら何や。
俺の言った『オヤジ』が父親っていう意味に聞こえたんか。
こうやってここを占拠してるのも、誰かの命令なんやろう。
所詮ガキか。
それとも……
直樹は今度は含んだ笑みではなく、完全な笑みでもって少年を見た。
「ハハハッ!!さっきも言うたが、お前らみたいなんやっぱアッタマ悪いのう!誰が親の話しとるんや。一般サラリーマンがこんなトコへ乗り込んで来るわけないやろう。クズはやっぱり言うことが違うな」
他の5人が輪を詰めるようにジリジリと近づいて来る。
「……アンタ、どこのモンや?誰の遣いで来とる」
自分の横で今にも飛び出しそうな琢磨の肩をグッと押さえ、直樹はただ静かに落ち着き、返事をする。
「誰の遣いかはお前らには関係ない。言うてもよう覚えんやろ。こんな所おらんで、お家へ帰れ」
するとリーダーは急に激高して叫んだ。
「ウチ!?俺らにそんなもんあるわけないやろ!!ワレェナメとるんやったら早よ言えよ!!こっちも出方があるんやぞ!!」
「何やお前、家ないんか」
「あるかそんなモン!!」
「見たところ17~18、9くらいか。まだ二十歳なってないなぁ?」
「ワレに関係ないやろ!!俺はこの場所、○○○会の田口さんから預かっとんじゃッ!!」
「フン…あ、そう。○○○会の田口さんがドコのドナタか知らんけど、そりゃエエわ。俺の言うたオヤジが父親のことやーいうて勘違いするような茶坊主に用事はないんよ。早よ帰りたいから出て行ってくれんか」
「じゃかしいわッ!!腕づくでやってみい!!」
その少年もポケットからナイフを出し、直樹に向ける。
薄暗い蛍光灯の光に反射するその刃を冷ややかな目で見つめる直樹、隣で構えを解かない琢磨の肩をまぁまぁと叩いた。
「叱ると怒るじゃ随分違うんやけどな。まぁお前らみたいなクズ、その違いに気づくような頭持ってないやろ」
直樹はそう言って、自分の左側に立っている少年を指差した。
「おいお前。お前、ご両親は健在か」
「ハア!?お前に関係ないやろ!!」
「あ、そ。じゃあお前は?」
そうして今度はリーダーを指差す。
「そんなモンな、生まれてこの方見たこともないわ!!そがいな便利なモンがおったらな、こっちも苦労せんわッ!!」
「苦労?」
「俺はな、何があってもコイツらを守らなアカンのや!! アンタ、ヤ○ザやな。アンタらヤ○ザにとやかく言われる筋合いはないぞ!!」
親のことを便利と表する……この言葉にまた出合った。
次の直樹の声質は随分と上がる。
「まったく!!クズはクズでもほんまに下らんクズやな、お前は!!」
声高にぴしゃりと言い放ち、直樹はズイッとリーダーに体を寄せた。
「お前みたいなクズ以下が人の面倒見とる?笑わすな」
少年の額に自分の額が密着するほど体を寄せて。
「親の存在が便利か便利じゃないかで判断しとる段階でな、お前のその脳ミソがどんだけスカスカか、お前がどんくらいボンクラか分かるんじゃ」
「んなッ!!」
少年が前へ出ようとする前に、直樹がまたズイッと体を寄せた。




