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着信  作者: 夏世 篤
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病気

私は、昨晩の自分に起こった出来事を会社の人達に話しました。みんな興味深く聞いたり、気味悪がっていました。その場に、向井田さんも居たのですが何も言わず、じっと私を凝視していました。


私は、その反応に私が会社でそんな事を話すのを心良く思っていないのだろうと思っていました。それから数日後のある日、その夜当直だった私が、トイレから戻ると向井田さんが会社に電話を掛けて来ました。


『俺に電話した?』


と聞いてきます。私は、


『いいえ、してませんよ。』


と返事すると、向井田さんは


『2分位前に会社から、着信入ってた。』


と言います。当直の私の他は、誰も居ない筈なのでその事を向井田さんに話しました。丁度、私がトイレで用を足してた時です。


私は、おかしいなと思いましたが社員の誰かが戻って来て向井田さんに電話したかもしれないと思いました。その後、向井田さんと親しいパートさんに聞いた話では、最近会社から向井田さんのスマホに着信が有るそうですが、誰が電話したか分からない事が良くあるそうです。


どうやら、向井田さんは私を疑っている見たいなので本人に自分では無いと言いました。ですが向井田さんは、信用していない様子でした。その後も向井田さんのスマホには、誰が掛けたか分からない会社からの着信が入ったそうです。


その後、私には当直の時を含めておかしな現象は有りませんでした。向井田さんのスマホへの発信者不明の会社からの着信も無くなったとパートさんから伝え聞きました。ですが、その直後から向井田さんは、体調不良を訴える様になります。


病院で調べて貰った所、癌だった様です。向井田さんは、暫く放射線治療で通院して幸いにも良くなりました。仕事にも復帰して、またいつもの様に強引な仕事を再開しました。


最近、向井田さんは、再び発信者不明の着信に悩まされていると聞きました。その着信が無くなった頃、癌が再発して今は少し遠くの病院に通院しているそうです。


全ては、偶然かも知れません。ですが私には、向井田さんに何か霊的な現象が起こっていると思えて仕方無いのです。


現在、向井田さんは、癌治療はしているものの会社には出社しています。


        (終わり)




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