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破軍のヘルメシヤ  作者: 三重野 創


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アスレチックが止まらない

「昭和の時代ってもっとアスレチックが身近にあったらしいぜ」

 危険な遊具の類いは、軒並み撤去された。


「危険は危険なんでしょうけど、それで体力増進の役目は果たしていたはずだわ」

 雲水の八角堂の前には、アスレチック場が広がっている。


「いまママさんたちが見たら悲鳴を上げるだろうな」

 ススムの母親は勇猛果敢だ。


「サスケをなんなくクリアしたパルクールの人、すごかったね」

 アレを見たら、ゴリゴリのウェイトトレーニングに疑問を持つだろう。


「龍神池だ!」

 風雲たけし城でも人気だったコースだ。


「どれが沈むか分からんな」

 ススムが訝しむ前に飛びのっているミドル。


「おわぁ!」

 丸太が沈む。


「なんと!」

 沈む前に人間離れした反射神経で隣の丸太へジャンプするミドル。

 沈む丸太は覚えていても無駄である。ランダムで切り替わる。

 難所を越えて向こう岸へ辿り着いた。


「あたしはやっぱりターザンが好きかな」

 様々な身体能力がアップするおまけ付きだ。


「綱渡りも楽しいよね!」

 キョーコも童心に返っている。


「ホラよ」

 ススムがポイ付きのヘルメットを皆に渡した。

 カートに乗り込む。


 逃げ足が速いのは断然ミドル。


「あっ、弾切れ!」

 ウィルが最初の餌食になった。


「なによそ見してるの!」

 ススムがキョーコに撃ち抜かれた。


 ミドルとキョーコのカートが激突した。放水銃を取り出し、ミドルが白兵戦に持ち込んだ。


「組技なら負けないんだから!」

 見事な一本背負いを決めるキョーコ。


「やったわね、キョーコ! ただ・・・」

「ミドルの勝ちだな」

 投げ飛ばされる瞬間にポイを破っていたミドル。


「ててて。キョーコちゃん加減を知らないんだから」

 腕を打撲したようである。


「虫も多いしキンカンでいいか?」

 ススムはミドルの薬箱、ウェイヘイヘイホー。


「キンカンは肩凝りと捻挫にも効くんだよな!」










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