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あれから大分時間が流れた。今は13歳になった。
「おーい、暁斗!飯だぞ!」
そう言って、僕を呼ぶのは父さんだ。まだ完全に覚めていない目をこする。僕は相変わらず朝に弱いようだ。
「はーい。」
返事をして、リビングに向かう。そこに立っているのは母さんの朱音さんだ。
「あはよう、暁斗くん。」
金髪の腰まで伸びた長い髪の母さんはものすごい美人だ。それに比べて、
「飯だぞ、飯!」
まるで子供みたいにはしゃいでいるこっちは戦闘以外はただのおっさんだ。いつも思う、つり合わねー
というわけで1日が始まる。
朝ごはんを食べていると、
「明日から学校でしょ。準備はしたの?」
「うん。もう終わったよ。」
俺は今年から3年間魔法学校に通うことになった。学校を卒業しているだけで、色々融通が利いて便利らしい。というか力のある魔法師は特に理由がないかぎり学校に通うのが一般常識だ。
「学校かー、面倒くさかったぐらいしか覚えてねーな。あっ、屋上で寝るのが俺の日課だったなー」
こんなのでいいのかと思うが、それ相応の実力があれば叱られることもないらしい。
「まあ、学校は色々忘れて楽しんできなさい。」
朱音さんが言う。
「それに今年はすごいらしいぞ。7魔家が1学年にすべてそろう。実力者を結構いるしな。」
7魔家か。どれぐらい強いかな。やっぱ、それより面倒くさそう。僕の表情から察したのか、
「うざかったら実力行使だ!ばんばん倒せー!」
「はいはい」
ほんとにこんなのがトップでいいのか議論したい。めんどいからいやだけど。
「そういえば経歴いじっといたぞ。一般人Aにしておいた。」
「僕は助かるけど、それ色々と大丈夫なの!?」
「大丈夫、大丈夫、俺だから。」
説明になってねーよ。
そしてその日の昼から僕は家を出発することにした。理由はこれからは学生寮に住むことになるので、先に行って整理しておきたいからだ。
「じゃあ、行ってきます。」
「いってらっしゃい、がんばってね~」
「たまには帰ってこいよ。酒飲むために。」
僕はまだ未成年だって。
そんなこんなで締まりなく僕は家を出た。
その首には青い鳥が描かれているネックレスが掛かっていた。その裏には小さい文字が書かれている。
『蒼き鳥の羽ばたき』と。
――復讐のため力を求めた鳥が空を飛ぶための決意を誓って――




