トール-3
「目標、高度1006mを維持。猶予時間はあと1時間45分。」
「よし、ヨルムン作戦。開始!」
「テア降下!」
「テアエネルギー回路接続、戦闘継続可能時間9分15秒!」
「パイロット意識正常、トール到着まで8秒。」
「…5.4,3.2.1.着地!」
「トール反応なし!」
「落ちるなよ。」
「よし、光源照射。」
「テア機、肉眼でポイントを確認。」
「いけます。」
「いけ。」
「開いてくれ。」
「頼む。」
「テア、右手で装甲を貫通!開きます。」
「内部空洞を確認。コア露出!」
「穴の大きさ350㎠。」
「照射面積、3%足りません。」
「焦点をコアにシフト。エネルギー照射開始。」
「トール反応なし。」
「テア残り戦闘時間8分半。」
「可能な限り穴を広げろ。」
「トールの高度に変化あり!」
「降下し始めてる。」
「効いてるのか。」
「テアで穴を拡張し、!」
「どうした?」
「テア、落下!」
「足を滑らせたのか?」
「いや…吹き飛ばされ、た?」
「何してる。早く立て直せ。」
「!、テアを至急回収。再度トールの上に乗せろ。」
「テア!通信が乱れてます。」
「なに?」
「落下の衝撃か。」
「分かりません。」
「通信。完全に途絶えました。」
「ヘリから目視しろ。」
「様子は?」
「どこにも見当たりません。」
「そんなわけないだろう。」
「!、通信回復!」
「状態は?」
「…落下地点から500m南西方向。」
「なんだと。」
「今も加速しながら移動しています。」
「どういうことだ。」
「パイロットは何をしている。」
「今機体が建物に引っかかり、止まりました。」
「やっとか。」
「それでなんでこんなことに。」
「状況映します。」
「浮いてる?」
「壁に…押し付けられている?」
「パイロット意識回復。活動時間、残り7分。」
「テアは動かせるのか。」
「機体に損傷箇所は見られません。いけます。」
「パイロットから連絡、なんですが、」
「なんだって。」
「体が横に引っ張られた。とのことです。」
「引っ張られていた。か。
どういうことだ。」
「それは本作戦に支障はあるのか。」
「はい。テアで穴を開けることには成功してますが、少し小さいです。これでは十分なエネルギー照射は行えないです。」
「しかしテアはもう目標と1kmほど離れています。テアを目標まで移動させてもまた高度を1000mも上げないといけないです。時間が厳しい。」
「トールへのコア攻撃は行えている。なんとか時間を稼ぐことで対処しよう。」
「緊急事態!穴が塞がり始めました。」
「まじか、」
「まあ、そう来るよな。」
「こうなると時間稼ぎじゃ無理。だな。」




