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~①ガウディと渋沢栄一の中央塔再建計画~アントニ・ガウディ編

~①ガウディと渋沢栄一の中央塔再建計画~アントニ・ガウディ編


これは、幸のいる現代アトランティスより100ほど前の出来事である。


♢♢♢♢♢♢♢


【創造の部屋】


「お前は死んだんじゃ。冒険者へ転生・消滅して輪廻へ還る・不死になりこの世界へ永住、49日の間ゆっくり考えると良い。」


「え?私、どれもピンと来ないですよ?まぁ1つ心残りがあるとするならば、サグラダ・ファミリアの完成を見届けられなかったことかしら?まぁ私がとんでもない設計しちゃったもんで……あ、なんでしたっけ?」


この男こそ

アントニ・ガウディその人である。


「サグラダ・ファミリアか。あれは素晴らしい建築物じゃな。」


「え?わかっていただけます?教会ではあるんですがねぇ。光の取り入れ方と……塔の高さとかですね……まぁ後世の皆さんに後は任せますが。」


「して、聴いてくれぬか?中央塔は創造神である我がおる場所であるのに……もっと豪華にしてくれても……」


「えええ?創造神様でしたか?これは失礼致しました。それでなんでしたっけ?」


「……造ってはくれぬか?」


「え?」


「造ってはくれぬか?!」

「中央塔を!造ってはくれぬか?」


「ぁぁ。いいですよ?設計に時間かけても?」


「そうなると、冒険者に……」


「それはちょっと……不死になって永住とは?」


「文字通りじゃな。」


「それなら私、不死でいいですよ?」


「え?」


「不死でいいんですけどね……完成したら……眠っていいですかね?」


「……例外は認めない主義ではあるぞ。あるのだが。中央塔を豪華にしてくれるのじゃろ?それなら……」


「ふふ、いいんですか?神様がそんなこと約束して。」


(だって、ワシ、1万年以上前に慌てて創っただけじゃもん!この中央塔……少しぐらい例外認めてやっても……)


♢♢♢♢♢♢♢


【アトランティス中心街】


「おお。ここがアトランティスという街なのか。中世の街並みの様であるな……建築様式は……これは私の知っている技術ではない?面白い!面白い!」


「この建物は……取り壊すことはせずにもっとこう……光を取り込める様にしたら……素晴らしくなりそうだ。」


私は街の隅々まで歩きまわった。


そこで、たくさんの事実を知った。

・建築は主に巨人族・ドワーフ族が担っていること。

・魔法技術というものが存在してそれを助けていること。

・【信仰対象として】の神がいないこと。よって教会も存在しない。

・中央塔は神の住み処であると同時に様々な役割も担っていること。


「神々が身近にいる……」


「やはり、ここは死後の世界なのだな。」


死後の世界は与えられた楽園では無かった。人々がそれぞれに役割を果たす世界。

この建物もあちらの公園もここに住む人々が作り上げた物であった。


♢♢♢♢♢♢


【数年後】


とある建築現場。


馴染みのドワーフ。

「おーーーい!ここの彫刻はーーー!これでーいいかーー?」


「おで、レンガ運んできたど。ここに、積むのか?」

と、巨人族。


「この曲線……もう少し滑らかにしていただけますか?」


「ガウディさーん、ドワーフ使いが荒いぞーーー!やるけどーーー!」


「巨人さん?そのにレンガ置いたら光が……」


「んーー?退かすど。」


私が設計し皆で作り上げた建築物が数件誕生した頃。中央塔の設計図も完成したのである。


♢♢♢♢♢♢


ガウディがアトランティスへとやってきて約五年半後。

1人の男がアトランティスへと永住する。

近代日本経済の父、渋沢栄一その人である。


アントニ・ガウディと渋沢栄一の没後生 (死後に自分で選んだ人生)が交錯するのはもう少し後の事である。


~渋沢栄一編へ続く~




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