11日目~いざ!エジプト!~
竜に乗れば、結界の外にある地上へ行くことが出来るそうだ。
(うわうわう……。)
(いける?)
(エジプト!?)
(マヤ!?)
(イースター島!?)
(行きたいところだらけだよーー!!)
翌朝。
「さて、その前にやることが二つあるな。」
「先ずは獣人街への案内を開始シマス。」
「察しがいいな。」
「串肉を二包み購入することを推奨シマス。」
「よし。まずは串肉だ。」
竜人街を抜け、獣人街へ向かう。
朝の獣人街は今日も活気に溢れていた。
香ばしい匂いが漂い、あちこちから威勢のいい声が聞こえてくる。
串肉屋のおじさんは、俺を見るなり炭火の向こうから声を掛けてきた。
「食うか?」
「食います。二包みください。」
「二包みか。」
焼きたての串肉を受け取り、そのままチャトラの店へ向かった。
「あ、幸にゃ!」
「約束の串肉。」
包みを渡すと、チャトラは嬉しそうに抱きしめた。
「オーク肉にゃ」
「それと、注文の品も出来てるにゃ。」
チャトラは店の奥へ姿を消した。
しばらくして、大事そうに服を抱えて戻ってくる。
「待たせたにゃ。」
俺は服を受け取り、そっと広げた。
(キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!)
(探検服!!)
(川口浩探検隊かよっ!!)
俺は冷静さを装いながらも、心の中ではガッツポーズを決めていた。
「楽しそうデスね。」
「似合ってマス。探検服。」
「……バレてたか。」
その場で探検服に着替える。
動きやすく、それでいて丈夫そうだ。
「ありがとう、チャトラ。」
「気を付けて行くにゃ。」
チャトラに手を振り、俺はダ・ヴィンチ邸へ向かった。
◇ ◇ ◇
ダ・ヴィンチ邸を訪ねると、ダ・ヴィンチさんは庭先で作業をしていた。
「ほっほっほ。来たか。」
「お土産です。」
串肉を差し出すと、ダ・ヴィンチさんは嬉しそうに受け取った。
「これはありがたいのう。」
「いよいよ地上の遺跡を巡ろうと思います。」
「ほう、それは楽しみじゃ。」
俺は行ってみたい遺跡を挙げ、おすすめを尋ねた。
ダ・ヴィンチさんは自身が訪れた遺跡の話を交えながら、いくつかおすすめを教えてくれた。
気付けば時間を忘れ、旅の話に花が咲いていた。
「さて、そろそろ行くか。」
「うむ。気を付けて行くのじゃ。」
「はい!」
俺はダ・ヴィンチ邸を後にした。
◇ ◇ ◇
竜貸し出し所へ向かう。
「竜貸し出し所はこちらでぇす!」
受付嬢がいつもの笑顔で迎えてくれる。
AIWatchが軽く音を鳴らした。
「免許かくにんしましたぁ!」
「お気をつけて行ってらっしゃいませぇ。」
「ありがとうございます。」
受付を終えると、係員に案内され、一頭の飛竜のもとへ向かった。
俺はゆっくりと首筋を撫でる。
「今日からよろしく。」
飛竜は小さく喉を鳴らした。
「ギュルル。」
「よし、行こうか。」
背にまたがると、飛竜は大きく翼を広げる。
力強く羽ばたくたびに地面が遠ざかり、街並みが眼下へ広がっていった。
「うわぁ……。」
中央にそびえる創造神殿。
放射状に伸びる街路。
様々な種族が暮らす街。
遠くには竜人街や獣人街も見える。
空から見下ろすアトランティスは、地上とはまた違う美しさだった。
「綺麗だ……。」
飛竜はゆっくり旋回しながら高度を上げていく。
「ギュルル。」
「今日はエジプトだ。」
「ギュルル。」
やがて周囲を淡い光が包み始める。
AIWatchが静かに告げた。
「結界を抜けマス。」
光が一瞬だけ視界を覆う。
次の瞬間。
眼下に広がっていたアトランティスは跡形もなく消え、どこまでも青い大西洋だけが広がっていた。
俺は思わず振り返る。
「……本当に隠されてたんだ。」
「現在、地球上空を飛行中デス。」
飛竜は何事もなかったように羽ばたき続ける。
「ギュルル。」
俺も思わず笑う。
「行こう、ギュルル。」
「ギュルル。」
青い海の上を東へ飛び続ける。
雲を突き抜け、太陽を背に受けながら進むこと数時間。
やがて水平線の向こうに、茶色い大地が姿を現した。
「あれが……。」
「エジプト領空に入りマシタ。」
俺は思わず身を乗り出す。
「ついに来た……!」
生前、写真やテレビで何度も見た国。
古代文明最大の謎の一つ。
その大地が今、目の前に広がっていた。
飛竜は大きく翼を羽ばたかせ、エジプトの大地へ向かってゆっくりと高度を下げ始めた。
竜に乗れば、結界の外にある地上へ行くことが出来るそうだ。
(うわうわう……。)
(いける?)
(エジプト!?)
(マヤ!?)
(イースター島!?)
(行きたいところだらけだよーー!!)
翌朝。
「さて、その前にやることが二つあるな。」
「先ずは獣人街への案内を開始シマス。」
「察しがいいな。」
「串肉を二包み購入することを推奨シマス。」
「よし。まずは串肉だ。」
竜人街を抜け、獣人街へ向かう。
朝の獣人街は今日も活気に溢れていた。
香ばしい匂いが漂い、あちこちから威勢のいい声が聞こえてくる。
串肉屋のおじさんは、俺を見るなり炭火の向こうから声を掛けてきた。
「食うか?」
「食います。二包みください。」
「二包みか。」
焼きたての串肉を受け取り、そのままチャトラの店へ向かった。
「あ、幸にゃ!」
「約束の串肉。」
包みを渡すと、チャトラは嬉しそうに抱きしめた。
「オーク肉にゃ♪」
「それと、注文の品も出来てるにゃ。」
チャトラは店の奥へ姿を消した。
しばらくして、大事そうに服を抱えて戻ってくる。
「待たせたにゃ。」
俺は服を受け取り、そっと広げた。
(キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!)
(探検服!!)
(川口浩探検隊かよっ!!)
俺は冷静さを装いながらも、心の中ではガッツポーズを決めていた。
「楽しそうデスね。」
「似合ってマス。探検服。」
「……バレてたか。」
その場で探検服に着替える。
動きやすく、それでいて丈夫そうだ。
「ありがとう、チャトラ。」
「気を付けて行くにゃ。」
チャトラに手を振り、俺はダ・ヴィンチ邸へ向かった。
◇ ◇ ◇
ダ・ヴィンチ邸を訪ねると、ダ・ヴィンチさんは庭先で作業をしていた。
「ほっほっほ。来たか。」
「お土産です。」
串肉を差し出すと、ダ・ヴィンチさんは嬉しそうに受け取った。
「これはありがたいのう。」
「いよいよ地上の遺跡を巡ろうと思います。」
「ほう、それは楽しみじゃ。」
俺は行ってみたい遺跡を挙げ、おすすめを尋ねた。
ダ・ヴィンチさんは自身が訪れた遺跡の話を交えながら、いくつかおすすめを教えてくれた。
気付けば時間を忘れ、旅の話に花が咲いていた。
「さて、そろそろ行くか。」
「うむ。気を付けて行くのじゃ。」
「はい!」
俺はダ・ヴィンチ邸を後にした。
◇ ◇ ◇
竜貸し出し所へ向かう。
「竜貸し出し所はこちらでぇす!」
受付嬢がいつもの笑顔で迎えてくれる。
AIWatchが軽く音を鳴らした。
「免許かくにんしましたぁ!」
「お気をつけて行ってらっしゃいませぇ。」
「ありがとうございます。」
受付を終えると、係員に案内され、一頭の飛竜のもとへ向かった。
俺はゆっくりと首筋を撫でる。
「今日からよろしく。」
飛竜は小さく喉を鳴らした。
「ギュルル。」
「よし、行こうか。」
背にまたがると、飛竜は大きく翼を広げる。
力強く羽ばたくたびに地面が遠ざかり、街並みが眼下へ広がっていった。
「うわぁ……。」
中央にそびえる創造神殿。
放射状に伸びる街路。
様々な種族が暮らす街。
遠くには竜人街や獣人街も見える。
空から見下ろすアトランティスは、地上とはまた違う美しさだった。
「綺麗だ……。」
飛竜はゆっくり旋回しながら高度を上げていく。
「ギュルル。」
「今日はエジプトだ。」
「ギュルル。」
やがて周囲を淡い光が包み始める。
AIWatchが静かに告げた。
「結界を抜けマス。」
光が一瞬だけ視界を覆う。
次の瞬間。
眼下に広がっていたアトランティスは跡形もなく消え、どこまでも青い大西洋だけが広がっていた。
俺は思わず振り返る。
「……本当に隠されてたんだ。」
「現在、地球上空を飛行中デス。」
飛竜は何事もなかったように羽ばたき続ける。
「ギュルル。」
俺も思わず笑う。
「行こう、ギュルル。」
「ギュルル。」
青い海の上を東へ飛び続ける。
雲を突き抜け、太陽を背に受けながら進むこと数時間。
やがて水平線の向こうに、茶色い大地が姿を現した。
「あれが……。」
「エジプト領空に入りマシタ。」
俺は思わず身を乗り出す。
「ついに来た……!」
生前、写真やテレビで何度も見た国。
古代文明最大の謎の一つ。
その大地が今、目の前に広がっていた。
飛竜は大きく翼を羽ばたかせ、エジプトの大地へ向かってゆっくりと高度を下げ始めた。
竜に乗れば、結界の外にある地上へ行くことが出来るそうだ。
(うわうわう……。)
(いける?)
(エジプト!?)
(マヤ!?)
(イースター島!?)
(行きたいところだらけだよーー!!)
翌朝。
「さて、その前にやることが二つあるな。」
「先ずは獣人街への案内を開始シマス。」
「察しがいいな。」
「串肉を二包み購入することを推奨シマス。」
「よし。まずは串肉だ。」
竜人街を抜け、獣人街へ向かう。
朝の獣人街は今日も活気に溢れていた。
香ばしい匂いが漂い、あちこちから威勢のいい声が聞こえてくる。
串肉屋のおじさんは、俺を見るなり炭火の向こうから声を掛けてきた。
「食うか?」
「食います。二包みください。」
「二包みか。」
焼きたての串肉を受け取り、そのままチャトラの店へ向かった。
「あ、幸にゃ!」
「約束の串肉。」
包みを渡すと、チャトラは嬉しそうに抱きしめた。
「オーク肉にゃ♪」
「それと、注文の品も出来てるにゃ。」
チャトラは店の奥へ姿を消した。
しばらくして、大事そうに服を抱えて戻ってくる。
「待たせたにゃ。」
俺は服を受け取り、そっと広げた。
(キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!)
(探検服!!)
(川口浩探検隊かよっ!!)
俺は冷静さを装いながらも、心の中ではガッツポーズを決めていた。
「楽しそうデスね。」
「似合ってマス。探検服。」
「……バレてたか。」
その場で探検服に着替える。
動きやすく、それでいて丈夫そうだ。
「ありがとう、チャトラ。」
「気を付けて行くにゃ。」
チャトラに手を振り、俺はダ・ヴィンチ邸へ向かった。
◇ ◇ ◇
ダ・ヴィンチ邸を訪ねると、ダ・ヴィンチさんは庭先で作業をしていた。
「ほっほっほ。来たか。」
「お土産です。」
串肉を差し出すと、ダ・ヴィンチさんは嬉しそうに受け取った。
「これはありがたいのう。」
「いよいよ地上の遺跡を巡ろうと思います。」
「ほう、それは楽しみじゃ。」
俺は行ってみたい遺跡を挙げ、おすすめを尋ねた。
ダ・ヴィンチさんは自身が訪れた遺跡の話を交えながら、いくつかおすすめを教えてくれた。
気付けば時間を忘れ、旅の話に花が咲いていた。
「さて、そろそろ行くか。」
「うむ。気を付けて行くのじゃ。」
「はい!」
俺はダ・ヴィンチ邸を後にした。
◇ ◇ ◇
竜貸し出し所へ向かう。
「竜貸し出し所はこちらでぇす!」
受付嬢がいつもの笑顔で迎えてくれる。
AIWatchが軽く音を鳴らした。
「免許かくにんしましたぁ!」
「お気をつけて行ってらっしゃいませぇ。」
「ありがとうございます。」
受付を終えると、係員に案内され、一頭の飛竜のもとへ向かった。
俺はゆっくりと首筋を撫でる。
「今日からよろしく。」
飛竜は小さく喉を鳴らした。
「ギュルル。」
「よし、行こうか。」
背にまたがると、飛竜は大きく翼を広げる。
力強く羽ばたくたびに地面が遠ざかり、街並みが眼下へ広がっていった。
「うわぁ……。」
中央にそびえる創造神殿。
放射状に伸びる街路。
様々な種族が暮らす街。
遠くには竜人街や獣人街も見える。
空から見下ろすアトランティスは、地上とはまた違う美しさだった。
「綺麗だ……。」
飛竜はゆっくり旋回しながら高度を上げていく。
「ギュルル。」
「今日はエジプトだ。」
「ギュルル。」
やがて周囲を淡い光が包み始める。
AIWatchが静かに告げた。
「結界を抜けマス。」
光が一瞬だけ視界を覆う。
次の瞬間。
眼下に広がっていたアトランティスは跡形もなく消え、どこまでも青い大西洋だけが広がっていた。
俺は思わず振り返る。
「……本当に隠されてたんだ。」
「現在、地球上空を飛行中デス。」
飛竜は何事もなかったように羽ばたき続ける。
「ギュルル。」
俺も思わず笑う。
「行こう、ギュルル。」
「ギュルル。」
青い海の上を東へ飛び続ける。
雲を突き抜け、太陽を背に受けながら進むこと数時間。
やがて水平線の向こうに、茶色い大地が姿を現した。
「あれが……。」
「エジプト領空に入りマシタ。」
俺は思わず身を乗り出す。
「ついに来た……!」
生前、写真やテレビで何度も見た国。
古代文明最大の謎の一つ。
その大地が今、目の前に広がっていた。
飛竜は大きく翼を羽ばたかせ、エジプトの大地へ向かってゆっくりと高度を下げ始めた。




