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言ってはいけない
うまいことなんて
言ってはいけないんだ
きれいな言葉を手短にならべて
うまいことを言うもんじゃない
詩には美しい表現が要求もされるけど
うまくないとまるで作文になるかもしれないけど
うまいこと書けたら
ずっとスタイルや路線がおなじで秀逸でなきゃ
だれかではなくて
じぶんの期待のなかに
じぶんが求めるだれかがいて
クオリティを要求され続けてしまうんだ
うまい流れに仕上がらないと
酷評をくだすのがじぶんになって
さいあくペンが止まる
気負うことになっているじぶんに嫌気が
そんな経験いつも感じてるじゃないか
だれのための創造なんだ
だれの楽しみだったんだ
ほかのだれかじゃないよ
じぶんが楽しむために決まっている
じぶんの期待にだけ添えられれば
悩みは消えるんだ
だけど言ってはいけない
けっして漏らしてはいけないことがある
みずから拙いとか駄文だとか
語彙がたりないだとか底辺だなんて
そんなことばこそだれも求めていやしないのだ
言ってはいけない
勝手に言ってはいけない
読み手の自由度に目隠しをしてしまう発言を
言ってはいけない
。。。
読みに来てくれてありがとうございます。




