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涙のわけを知る頃に
涙のわけがわからない
気づけばいつも溢れてるいるから
冷たい雨にさらされて
となりの誰かは誰かに傘差し掛けていた
ぼくのとなりは空いていて
右も左も雨音の遮断機がおりたまま
ぼくのとなりはさびしくて
涙のわけは知りたくない
手に持つ傘を広げずに
遠くへ走り出すよ 逃げ出すように
出会いを避けて薄目をあけて走る
気持ちもそぞろにあの空へぶつけたのは
降りたいだけ降り注げば良いんだ ぼくの上に
ふられるために生まれてきたんだろ
歯がゆいほどにやりきれないそんな気持ち
置き去りの一人ぼっちにされたくなくて今日も
白い靴が灰色に変わるまで
誰もいない水溜まりにむかって
トンボにでもなったつもりで風を切るように
カッコつけて澄ました顔で
ああ涙のわけは そうさ涙のわけは
ありふれた この世のもらい泣き
この世のもらい泣き




