表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/150

窓の向こうから見守る兄

……よかった。

 瑞希にも、友達ができたみたいだ。

 ベンチに座っていた女子3人に何か頷いていたけど、相手は上級生だろうか。

 ずいぶんと話し込んでいたみたいだけど、何だろう。

 持っていた本の中身が難しかったんだろうか。

 後から来た男子生徒は誰だろう。

 瑞希と比べると結構、背が高いような。

 なかなか隅に置けないな。ああいうのが好みなのか……。

 なんだか、寂しい気もするけど。

 出会った時も、可愛らしいなとは思った。

 しばらくすると、メチャクチャ気が強いのが分かって閉口したけど。

 凹んじゃうくらい、こっぴどく叱られたこともあったっけ。

 ……あ、女子が3人とも、席を立った。

 1人ずつ、瑞希に一言残していく。

 その中の1人はわざと擦り寄っていった。

 最後の1人は……肩なんか叩いて。

 よかったな、センパイにも気に入られて。

 ……あれ?

 男子生徒は、何か大きな紙袋を持ってる。

 瑞希に差し出したけど……もう、そういう仲?

 なんだか、妬けるな。

 どういう相手は、聞かないでおこう。

 というか、二重の意味で怖くて聞けない。

 つきあってるとか言われたら……言わないよな。

 たぶん、真っ赤になって罵詈雑言ぶつけてくるはずだ。

 そっちのほうが怖い。

 たぶん、心が折れる。

 まあ、頑張れよ。僕の妹。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ