第141回「午後は、絶好のスローライフ日和」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
コメライス村を出て、しばらく――。
レインたちを乗せた馬車は、秋の街道をゆっくり進んでいた。青い空に白い雲。 窓からは、心地よい秋風が入ってくる。
「コメライス村、終わったね……」
レインが窓の外を眺めながら呟く。
ナイトが振り向く。
「いろいろあったな」
「うん!」
レインは笑う。
「魔王が出て、田んぼを守って……最後は稲刈り!」
アイリスが頷いた。
「大変だったけど、楽しかったわね」
レインは大きく伸びをした。
「でも、魔王が出ると、みんな大変だよね」
「そうね」
「だから、あたしは魔王予報をする」
レインは二人を見る。
「ナイトは撮影。アイリスはみんなを支える!」
「そうだな」
ナイトが頷く。
「それが、あたしたちの仕事だもんね!」
レインが笑った。
馬車は、穏やかな街道を進んでいく――。
雨が降る日もある。 誰かが困っている日もある。 魔王が現れる日もある。
でも、何も起こらない日もある――。
そんな日は、ゆっくり過ごして、みんなでご飯を食べて。 お昼寝したりして。
それも、大切な日常なのかもしれない。
レインが空を見上げる。
「ねぇ、午後の天気はどうなると思う?」
「天気予報士なんだから、自分で分かるでしょう?」
アイリスが笑う。
レインは少し真面目な顔をして、天候を読む。
そして――。
「午後の天気は晴れ!」
ナイトが呟く。
「普通だな」
「でも、いい天気ね」
アイリスも穏やかに笑う。
レインが青空を見上げる。
そして、満面の笑みで言った。
「午後は、絶好のスローライフ日和です!」
馬車は、秋の街道をゆっくり進んでいく。
青空の下、三人の笑い声がいつまでも響いていた。
――完結――
読んでくれてありがとうございます!
この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




