帝都と魔族
[オーグ デル・ドラゴ邸]
14:30
「・・・・」
そう来るのか、カードパワーに期待するか
「私はオーグ国王、サイス・オーグ」
「魔法戦士ムクロです、お会いでき光栄です」
「堅苦しいのはやめましょう、娘を救って頂いた恩人でもある」
よくありそうなイベントだなぁ
「うむ、友人として語ろうではないか」
デル・ドラゴさん
「ゆ・・・ムクロ殿もそのつもりで」
「ゆ?」
「りゅ・・・・いや気にしないでくれ」
「りゅ?」
あかん、武人が足引っ張ってる、王様もいちいち反応してるし
「それで、サイス殿は俺にどうのような御用で?」
「ああ、先の件に関わる事なのだが、娘の護衛をお願いしたい」
よくありそうなイベント2
「ムクロ殿は聖都出身それに特殊カード持ちでもあるとか」
「ええ、そうですね」
「先の襲撃は、計画されたものらしく、本来の護衛が変更されていた」
「襲撃された所で調査した結果、護衛は全員正規品の装備を着た
裏社会の人間だったと報告があった」
冒険者にもなれないチンピラかな?
「今この国にいる者を使うのは得策ではない、そこでムクロ殿ならと」
理屈は通る、これは異変なのか関わるしかないのか?
「自分にはやらなければならない事があります、いつまでもこの国に留まれませんよ?」
「かまいません、情報はかなり出てきてます、そう長い事は掛からないでしょう」
そうそう国を動かす人達に無能はいない、それが普通だろう
「わかりました、お受けいたします」
気配察知は出来る問題ないだろう
そして今の話で先のなぞも解明されたな、やはりそう言った事だったんだろう
聖都ではめったに特殊カードは発行されないと、デルさんが言ってた
各教会本部があり、聖王が治め、勇者召喚が行われる場所だからか
審査が厳しいのかな?
無能はいない、やはりこの世界は俺にやさしいように感じる
取り越し苦労ならいいのだが
1週間ほど俺は警護に当たり
襲撃は2回ほど、どちらも気配を先に掴み俺とガルが対処した
こんなものなんだろうか、凄腕の暗殺者とかちょっと期待したのだが
首謀者は襲撃者の自白、姫の護衛を変えた事
軍の装備を大量に持ち出した記録から発覚
第3騎士団団長、捕縛の為に屋敷に向かった騎士に死亡してるのを発見された
計画通りいけばうやむやに出来ると思い、お粗末にも証拠をのこした?
この件に関わった人間も何人か捕まり事態は集束した、表向きは
調査をした人達はみな自殺とは思えないと言っていた
外傷はなく魂をぬかれたように、死んでいたと
だから許可を貰い調査に乗り込んでみた、完璧に解決しなければ
せっかく裏技があるのだ
第3騎士団団長の屋敷、ここには俺しかいない鐘をならし
腕輪をつけて念じる
「久しぶりじゃのう」
「久しぶりじゃのう」
「お久しぶりですー勇者殿ー」
賢者ザレス、妖精女王ティタニア久々に登場だ・・・・賢者ザレムさん?
「久しぶりじっちゃん×2、ティタニアさん」
久々にかくかくしかじかTIME
「なるほどのう」
「なるほどのう」
「なるほどー」
最後のばすのが妖精流なのか?それともキャラ作り?
ある手癖の悪い人を思い出し頭が痛む
「やっかいじゃのうザレム」
「ああ、痕跡は魔族かザレス」
「ですー」
魔族安直すぎるそんなわけないだろう
「痕跡からわかるのは、魔族となにかの契約をして失敗し死亡か」
ザレス
「自滅じゃな」
ザレム、ザレス
「じゃなー」
女王
気のせいかなこの生き物妖精女王だよね、下級精霊じゃないよね?
「魔族が関わってる、直接的要因では?」
「なかろう」
「今更国を狙うほど魔族も、愚かではない」
ザレス
「滅ぼされるだけじゃからな」
ザレム
「別の要因があれば話しは変わるが」
「ただ古くからの方法にのっとって契約をした以上の意味はなかろう」
「首謀者は騎士団長で決まりじゃ」
事の説明をする為賢者×2と俺は王宮に出向く事になった
さすがに妖精女王は帰ってもらった
どうやら契約に呼ばれた魔族を呼び出し話をするらしい
多少嫌な予感がする
[オーグ 王宮特別会議室]
17:00
「騎士団長で、きまりですか」
宰相?
「いやこれから魔族を呼び確定させようと思う」
「あわてなくていい、なにもしてこんよ」
なにやら呪文をとなえ出す賢者現れたのは・・・・
デウス・ゴーズ・・・・
「これはこれは、初めましてデウス・ゴーズ上級魔族です」
別の要因があったきがしないでもない、わからないが
「問いたいデウス・ゴーズ殿、こたびの」
賢者ザレスと宰相が説明をする
「ええ、確かに契約をしましたが、契約期限がすぎたので契約違反により魂をいただきました」
「先に宣言させて頂くが、魔族の総意としては人の世界になにかしようという意思はありません」
「契約内容の方は、一体どんな内容だったんじゃ?」
「あまりそう言った事は明かすべきではないのですが、こうなっては仕方ありませんね」
「ある程度の魂をもつものを捧げる代わりに、契約者に力を与える」
「この条件はあちらからの申し出です、こちらからの物ではありません」
「龍のなりそこないに姫は襲われた、それもそちらの?」
「いえ、知りませんね、我々なら本物を用意しますから」
「気になるなら、ブラックマーケットでも調べれば面白い物がでてくるかもしれませんよ」
「どうぞ賢者殿、契約書を確認してみてください」
無から契約書?を出し賢者に渡る
「ふむ間違いないようじゃ」
「確認した、第三騎士団団長の独断のようじゃ」
最初の龍人なりそこないが最大手
姫を亡き者にして一石二鳥を得ようとしたがなにもできず自滅
襲撃もあったがろくなもんじゃなかった、現実は劇的ではないか、寂しい話だ
「デウス・ゴーズ殿、後で一つだけ個人的な質問よろしいか?」
「ええ、カマイマセンヨ」
「本当に裏はないと?」
「ええ上級魔族として誓いましょう」
「わかりました」
「では呼ばれた事が目的だった?」
なにげない問いかけではあったが
「くくくHAHAHAHAHA」
「いえ大した事ではありませんよ、それに偶然ですからね契約で呼ばれたのは」
悪魔は嘘をつかない・・・魔族は?
「デウスさん契約を申し込みたい、可能ですか?」
「・・・可能ですが、あまりいいものじゃないですよ?」
俺の眼をまっすぐ見てくるデウスさん
「契約内容は、俺とのやり取りで双方絶対に嘘をつかない事、これは全ての行いを意味します
そして俺もあなたに嘘をつかない」
「契約が破られた時は命をもって償う、いやあなたに魂を差し上げます」
「そちらの条件は好きにどうぞ」
悪魔なら乗ってくる、自分に有利な条件だ
俺は人、計らずして嘘を言ってしまう事もあるだろう
カッと眼を見開き口元が緩むデウスさん
「なにを言っているのですあなたは本気ですか?いや本気なんですね」
「お断りします」
「なぜです?」
困惑した、わからない・・・いやこれでわかるのか
「勘違いです勇者殿、あなたに不利すぎる、事もあろうに命を賭けるなど」
「人の希望である勇者ですが・・・」
「あなたは魔族にとっても希望だという事を理解いただきたい」
どういう事だ、勇者は魔族もあいてにしたはずでは
「そんな契約をしたら、私が魔王様方に滅ぼされてしまう」
「私が言った事で信用できないならば、賢者殿に尋ねられるといいでしょう」
賢者を出すか・・・
「どうしてもと言うなら、こうしましょう」
「私は勇者リュウに対し、一切嘘をつかない、条件はわが命で償うそれだけです」
手を掲げなにか唱えるデウスさん
「さあどうぞ」
羊皮紙?を渡される、さすがに圧倒されたのか言葉がでなかった
「よければ手をその上においてください」
「契約は破棄させてもらう」
羊皮紙を破り宣言する
「いいのですか?」
「そんな条件を飲んでしまったら、勇者失格では?」
元々嘘をつく必要がない・・・そしてこの契約で勇者からの信用を得るか
「違いない」
「すんませんでした、疑って」
頭を下げる
「はは、お気になさらず」
悪魔ではなく魔族だったようだ?
納得したがよくわからならい言い回し
「契約は偶然、勇者殿とあったのは必然ですよ」
「もし契約がなっていたらこの国は変わっていたのでしょうか?」
「騎士団長の計画ですか?」
「ええ」
「無理でしょう、そんなに簡単にこの国は落ちない、姫がいなくともね」
「龍人の将が強い」
「あえて契約に乗ったのですか?」
「多少でも人の世が乱れるのは、いいものではないでしょうな」
最初から破綻していた転覆計画、それが見えていた魔族はあえて乗った
契約違反で首謀者は死亡、反乱分子の残りも一掃された
結果だけ見ればこうだ
「あなたがこの国の近くにいなければ、多少面倒な事にはなっていたでしょうね」
「計画通りですかデウスさんの?」
「いえ、勇者の運命力通りでしょう」
「そんな物が勇者に!?」
「言葉のあやですが、あるでしょうあなたはこの国の姫を救っておられる」
「うわーいらない能力だ」
「くくくく面白い」
どうだろうか、俺が来なくても問題なく事は終わったのでは
姫の馬車に到達した時、死んでいた者は金で雇われた裏の人間・・・・
姫は犠牲になっただろうが、国は墜ちない
「勇者殿頼みを一つ聞いていただけますか」
「それが今回の狙い?」
「まあ、そうですね」
「構いませんよ」
「ぜひ、魔族の領域にお越し願いたい、そして我が主にあっていただきたい」
「強いのでしょう魔王は」
「ええ」
「喜んでお受けいたしましょう、そうだそれを契約してくださいせっかくなんで」
デウスさんはびっくりしていた
「・・・今までそんな平和な契約多分なかったでしょうね」
「契約者リュウ殿はいずれ我らの領域に来ていただき、主と面会して頂く」
「こんな所でしょうか」
「ちょろっと命かけます?」
「・・・結構です」
デウスさんはなにやら唱え、契約内容をお互い確認した
「よければ手をそれに」
これで、契約は交された誰も何も失わない、世界で一番平和な契約が
契約の儀式は気になるが、事は収まった俺の出る幕ではない




