4/5
結?
私は夜の駅前に独り、ベンチで座っていた。私が感じたトキメキはもうない。あるのは孤独と絶望感。もうどうにでもなれ。
ちょっとさむいかも……。
でも帰りたくない。
いや、帰れないのだ。
私は夜空を眺める。星が一つ輝いていた。まるで私みたい。ひとりぼっちでそれでもなお輝かないといけない。こういう時はなんて言えば良いの?
気付けばユートとあの女が目の前に立っている。もういいよ。
「なにしに来たのよ?」
私は冷たく言い放った。
「カレンを探してたんだぜ?」
あら、お間抜けさんね?
横の女は何?
「その女は誰なの?」
私がそう言うと二人は気まずそうだった。ほらね、私は遊ばれたのよ。もういいよ。ユートなんて大っ嫌い。
「えっと、アタシは○×出版の者で……」と女は私に名刺を差し出した。
え? え? え?
本当にユートの上司なの?
私は力が全身から抜けた。
私のカンちがいなの?
「カレンさんが見つかったので、アタシはこれにて……」
「帰ろう、カレン?」
ユートが手を差し出す。
ああ、もう……。
バカ、バカ、私のバカ。
「……うん」
私は王子様の手をギュっと握った。
ごめんね、私の王子様……。




