第一章0「少年の慟哭」
この世界はつまらないし、苦労してまで生きていくに値しない。
荒坂俊平がそう思い始めたのは、別に最近のことではない。楽しさや喜びよりも、辛さやしんどさが上回り始めた時からそうなった。確かに、友達と遊んでいると楽しいし、おいしいご飯を食べると幸せを感じる。しかし、どこか退屈で、息が苦しい。
はっきり見えない将来のために時間を削って勉強し、いい大学に入って、いい企業に就職する。そういった社会のテンプレのような、説明書のような空気が嫌いだ。仮にそこまで頑張ってたどり着いたとして、その先はどうなる?幸せになれるのか?だが、社会や大人はそれを全く教えてくれない。無責任を通り越して悪意すら感じてくる。
そんな空気や社会、世界を嫌いながらも、その風の方向に進んでしまう自分にも心底嫌気がさす。
しかし、それに勝つような爆発的に面白い出来事が起きるのならば、まだ耐えられた。アニメや漫画のような、奇天烈で摩訶不思議な出来事が起きるのであれば、生きていてもいいと思えたかもしれない。
でも、いままでそんな出来事は一度として起きたことはない。
急に異世界に飛ばされたりしないし、美少女は転校してこない。
だから、そんな夢物語はとっくの昔にごみ箱へ捨ててきた。
つまり何が言いたいかって?
こんな世界滅亡してしまえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!————ということだ。




