表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と勇者に好かれた者 [再修正しますm(_ _)m  作者: ヨベ キラセス
第一章 霧と監視に追われたもの
62/273

桜咲く山で、君おもう 4

 皆が笑いながら、最後の工程として魔力を注いでいると、

「……おっ、お疲れユウカ!」

「………そっちも」

 森から最後に現れたのはユウカと、黄色いパーカーのフードで顔が見えない少女の二人。少し疲れてはいるようだが、ユウカは相変わらずのポーカーフェイスで現れた。

「………それ、できたんだ」

「いや、今できる」

 この場唯一、今俺がしている作業を知るユウカは、付加し終えたマフラーを手に取る。

「………先生の考案した術式にかなり改良され、錬成で魔力回路が効率化」

「おう、さらに異空間貯蔵完備で魔力ストック可能。おそらく次元級魔法二発分は入る」

「ねえ、なんの話?」

 麻央が自分だけ除け者にされたと不満そうだが、


「『我ら』、いや『魔王』専用のアーティファクトの話だ」


 彼女はフードを脱ぐ。そこで皆驚愕しただろうが、何となく俺は予想していた。

「……『マヤ』か」

「ああ、思念体の身体では初めてだがな」

 容姿はまんま麻央。だが明らかな違いは瞳と髪が金色。そしてパーカーの中は彼女特有と言える黄色主体の龍をあしらった振袖、そして帯刀。

「あ、あの時の!」

「何だ知ってたのか?」

 更識は指差し叫ぶ。

「あの時ドレスだった麻央!」

「……マオ、ヌシの友は着眼点が少しおかしいぞ」

「うん、薄々気付いてた」

 ハァ、とマヤすら珍しくため息をつく。何だみんな更年期か?

 上からな物言いの彼女は咳払いをする


「……我の名はマヤ。『舞う夜』と書いて『舞夜マヤ』だ」


 皆が瞬間に怖気付く。

 彼女の瞳が淡く光り、そのオーラは黒く夜を侵食しようとするように。


「まあ、主らに我の存在を理解することな––––へぶぅ!?」


 だいぶ麻央以上の『魔王オーラ』を優華がチョップが殺してしまった。

 頭を抑える舞夜は、どうやらかなり強くやられたらしく、素が表に出てきた。

「……痛いのだ〜! 何するのだ〜!!」

 完全に強敵感がなくなった涙目の舞夜は抗議するが、第二打の構えで頭を抑えて丸くなった。

「この子、同一の人?」

 更識も困惑しているが、多分同じやつだ。だってこいつ……イディオで希少な《厨二病》だから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ