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☆DREAM WORLD☆  作者: RINGO
第1巻 新学期は出会いの季節!
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7/7

06.私は夢を持てない

みなさんこんにちは、RINGOやで!

今章も見てくれた読者の皆さん、ありがとうございます^_^


さて、今回の章は、新しい人との友情のことが書かれています。

ちょーっと長いけど、ぜひ最後まで読んでくれたら嬉しいです!

あっという間に自己紹介も最後の方になってきた。

危ない、危ない。

咲也香の自己紹介、聞き逃すところだった。

ちゃんと聞いておこう。

「はい。次は、33番ですね。では、吉村さん、お願いします。」

33番…。

あっ隣の子だ。

さっきからソワソワしてたけど、私と同じで緊張しちゃってるのかな。

もしそうだったら、声かけようかな…。

どうしよう。

急に話しかけて、変な子だと思われないかな?

迷っていると、みんながチラチラと吉村さんのことを見出した。

このままだったら、もっと緊張しちゃって自己紹介どころじゃなくなっちゃう。

(よし!)

私は小声で話し始めた。

「ねぇ、吉村さん。私もさっきすごく緊張しちゃったんだけど、意外とみんな何にも思ってなかったと思う。だから、吉村さんも、人の目なんて気にせずに言ってみたらいいんじゃない?」

「……えっ?」

自分でもこんなこと言えるなんて思ってなかったから、ほんとにびっくりした。

言うだけでも、ちょーーーーーう緊張したけど、私が言ったことが、少しでも吉村さんを元気付けられてたらいいな。

吉村さんは、少しびっくりしてたみたいだけど、やがて微笑んで立ち上がった。

(頑張って!!)

「…私の名前は、吉村(よしむら) 麻子(まこ)です。夢は、…持ってなくて…、、持っちゃいけないから……。えーっと、、1年間よろしくお願いします。」

パラパラパラパラ…

私はめいいっぱい拍手した…んだけど、あんまり大きな音にはならなかった。

(みんなもっと拍手してよ…。)

だけど、吉村さんの顔は意外にもスッキリとしていた。

「星仲さん、ありがとうございます。おかげでちゃんと言うことができました。…すごくしどろもどろだったけど。」

そんなことを言われるなんて、思ってもなかった。

ちゃんと伝わってくれたんだ。

嬉しいな。

友達になれたらいいな〜。

ちょっと急だし馴れ馴れしすぎるかもしれないけど、思いっきり行ってみようかな!

そう言って口を開こうとした時…、

「あの…。」

吉村さんが話しかけてきた。

「ん?どうしたの?」

「すごく急ですけど、私と友達になってくれませんか…?」

「えっ⁉︎私も今言おうと思った!友達になりたい!」

思わずちょっぴり大きな声が出ちゃった。

「そう言ってもらえて嬉しいです。」

ふふ、喜んでくれて嬉しいな。

しかも、新学期早々友達できちゃった!

…あっ、せっかく友達になったんだし、、ちょっとだけ気になってたこと聞いてもいいかな…?

「あのさ、友達になったばっかりで、聞いていいことかわからないんだけど、聞いてもいい?」

「えっ?」

…やっぱり、迷惑だったかな?

でも、ここまで言っちゃったんだから、最後まで言うしかない!

「夢を持っちゃいけないって、どういうことなの?」

「……。」

吉村さんの表情は固まったままだ。

それをみて、私は後悔した。

(とんでもないことを聞いちゃった…。)

せっかく友達になってくれたのに…。

どうしていいかわからなくなった時、吉村さんが口を開いた。

「あのっ、誰にも言わないって、約束してくれますか?」

私は慌てて「もちろん!!」と言った。

教えてくれるの⁉︎

「じゃあ、星仲さんには教えます。絶対に誰にも言わないでくださいね?」

「うん!!ぜーったい誰にも言わない!!」

すると吉村さんは、安心した表情で話し始めてくれた。

「私の家庭は厳しくて、、、夢なんて持つくらいなら、社会のために尽くしなさい。とか、麻子は吉村家の顔になるんだから、勝手な夢なんて追いかけないで。って言われてるんです。でもこれをみんなに知らせてしまったら、お父様が悪者にされるのではないかと、、、。お父様は、一生懸命私を育ててくださっているのに…。」

そんな…。

それって、どうなんだろう。

夢を持つことなんて、吉村さんの自由じゃないのかな。

それをすぐに言おうとしたけど、口を開きかけて、ハッとした。

もしかしたら、言ったらただ吉村さんの迷惑になるだけかもしれない。

ほんとは吉村さんだってそう思ってるけど、口答えができない立場なのかもしれない。

そんな考えが頭を巡って、私は結局「そっか…。」としか言えなかった。

だけど、もし口答えができない立場なら、なおさら助けたい。

吉村さんのお父さんに何か言うことはできなくても、吉村さんは言いにくいことを話してくれたんだから、何か返してあげなくちゃ。

そう思ったら、やっぱり言っていいかもしれない。

私は、吉村さんが少しでも元気になるように、言葉をかけた。

「でもね、いくらお父さんが一生懸命育ててくれてるとしても、自分が夢を持つか持たないかは、自分で決めていいことだと思うよ。」

…伝わったかな。

少し心配になったけど、吉村さんはすぐにこっちを向いて微笑んでくれたんだ。

「ふふ、ありがとうございます。星仲さんに話して本当に良かったと思います。星仲さんには、人を元気にする力がありますね。本当にすごいです。」

ほんと⁉︎

思ってもみなかった言葉に、私は目を丸くした。

でも、褒めてもらえると、ちょっと照れちゃうな〜。

「私、無理だとわかってるけど、一度、お父さんに話してみようと思います。夢を追いかけたいです、と。」

「うん、頑張って!応援してるよ!」

私たちの距離が、一気に縮まった気がした。



ここまで読んでくれた読者の皆さん、本当にありがとうございました♪

今回の章はどうでしたか?

感想や質問など、教えてくれたら嬉しいです。

個人的なコメントであれば、「メッセージ」を送っていただければと思います。

実際に感想やメッセージを送ってくださっている読者の方、ありがとうございます♪


次章、第5章もお楽しみに!               RINGO☆

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