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『太初の鯨』  作者: 大塚
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44

アイリは『太初の鯨』から次のような文字列を発見した。


文字

文章

『鯨』

文字

文章

『鯨』

存在

個体

わたし

あなた

世界

『鯨』

存在

個体

わたし

あなた

世界

『鯨』

もの

有機物

遺伝子

細胞

器官

いのち

『鯨』

『鯨』


アイリは『太初の鯨』から次のような文字列を発見した

アイリは『太初の鯨』から次のような文字列をはっけんした

アイリは発見した

アイリは発見した

アイリは発見した

アイリは『太初の鯨』から

次のような文字列を発見した

もじれつ

アイリは『太初の鯨』から次のような文字列をはっけんした

もじれつ

アイリは『太初の鯨』から次のような文字列をはっけんした

『太初の鯨』

アイリは『太初の鯨』から次のような文字列をはっけんした



言葉

言葉たち

書かれた言葉たち

声に出された言葉たち

叫ばれた言葉たち

言葉

言葉

言葉たち

書かれた言葉たち

声に出された言葉たち

言葉

言葉

言葉たち

書かれた言葉たち

叫ばれた言葉たち

声に出された言葉たち

読まれる言葉たち

体を通ってゆく言葉たち

言葉

言葉

言葉たち

書かれた言葉たち

叫ばれた言葉たち

読まれる言葉たち

体を通ってゆく言葉たち

体を通ってきた言葉たち

つながり

形をかえ

流れ

人から人へ

つながり

形をかえ

流れ

つながり

形をかえ

流れ

体をとおってゆく言葉たち

体を通ってきた言葉たち

つながりかたちをかえながれ

つながりかたちをかえながれ

言葉

言葉たち

わたしをとおってゆく言葉たち

わたしのなかで

おどる

おどりあふれる

言葉たち

わたしのなかで

おどり

あふれることばたち

言葉

言葉

言葉たち

つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


つながりかたちをかえながれ


まわりかさなり

いみをかえ



つながりかたちをかえながれ


まわりかさなり

いみをかえ


つながりかたちをかえながれ


まわりかさなり

いみをかえ


くじら


言葉

言葉

ことばたち


さてはじまりは

わたしのかんかくからでした


わたしのめはそとにむき

わたしの耳はそとにむき

わたしの鼻はそとにむき

わたしの舌はそとにむき

わたしの手はそとにむき

わたしはわたしをかんじられない


さてはじまりは

わたしのかんかくからでした

わたしのかくかくはわたしをしらない


あなたのめはそとにむき

あなたの耳はそとにむき

あなたの鼻はそとにむき

あなたの舌はそとにむき

あなたの手はそとにむき

あなたはわたしにいうのでした


さてあなたの言葉は


ふたしかなわたしをとおってわたしの中で処理されわたしにかえってくるふたしかな言葉でした


われおもうされどわれなし


あなたがわたしにふれてそのあとどうしようとあなたがあなたであるかぎりあなたはわたしをあなたのなかでとらえているのであってわたしはあなたのなかで確実な像を結ばない


わたしがわたしのなかをさがしたところでわたしの目も耳も鼻も舌も触覚もわたしのうちがわをかんじえない


わたしはわたしという抽象的な像を作りだしその抽象的な感覚でわたしを再帰的に感覚している


その繰り返しがわたしだ


わたしはわたしという抽象的な像を作りだしその抽象的な感覚でわたしを再帰的に感覚している


だからわたしはわたし自身におどろきゆらぎそれでも逃げることができずにわたしである


その繰り返しがわたしだ


言葉は言葉によって定義され心によってあじわわれまた言葉がうまれる


言葉は言葉とくみあわさり抽象的な像をつくりだしその抽象的な像を起源として再帰的に生まれ変わる


言葉は言葉によって定義され心によってあじわわれまた言葉がうまれる


文は文によって思い起こされ次の文章が生成される


文は文によって思い起こされ次の文章は次の文章をつくりだす


作品は人から人へと渡されそして解釈を変えながら本質的な部分を継承してゆく


抽象的な像は変化の際に変化後と変化前の差分を変化とし変化していないものを本質として世界に認識させる


抽象的な像は変化の際に変化後に変化していないものを本質として世界に認識させる


世界ではそのようなうねりの中で変わらないものだけが姿を見せている


つまり世界とはある種の感覚でありそれは本質というものをとらえ存在させる機能をもつ


世界の中でも世界が生まれ得る


世界に存在しているわたしは世界に存在するものを現実とよぶが


可能性の総体のうち顕在化したものだけをそう呼んでいるに過ぎない


さてはじまりは

わたしのかんかくからでした


わたしはめをわすれ

わたしは鼻をわすれ

わたしは耳をわすれ

わたしは舌をわすれ

わたしは手をわすれ


わたしはわたしをかんかくできないことをしりました

わたしはわたしはかんかくされるものではないことをしりました


それではわたしはくじらにもどりたいとおもいます


わたし

言葉

世界

『鯨』


わたし

言葉

世界

『鯨』


わすれほどかれきえてうまれる


わたし

言葉

世界

『鯨』


わたし

言葉

世界

『鯨』


さようなら

左様なら


わたしは『鯨』


アイリは『太初の鯨』から次のような文字列を発見した。

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