放置
部屋に入ってきた三人娘さん、ごめんなさいね、まだ話は終わってないので少し待っていて、三人娘を他所にして話は続いた。
ルルリナが元神様で、私を女神にした張本人だと、伝えるも、信じてもらえない。
「なにをお馬鹿なこと言い始めるのかと思えば、私が神?! そんなことあるわけ、ないじゃないですか嘘も大概にしないと、私も本気で怒りますよ」
「じゃ聞くけどさ。
ルルリナ、私と出会った時の事を詳しく説明しなさいよ」
「それはですね……。
……そんな昔のことなんて、覚えてるわけないじゃないですか!」
「答えれないのにさ、よく言うよ」
「煩いですね、なんか文句でもあるんですか!」まさかの逆ギレって酷くない! もういいや次いこ……。
「コロラさんは元天使なんですよ」
「私が天使?? それはあり得ませんね。
私は由緒正しきエルフ族の長……。
……の息子なのですよ」何処の村長の息子だって? 言ってミソ!。
「ほら、誰の息子が言えないじゃんか!」
「……仮にレイラレスカ様が仰っていることが真実だとしても、仮説であって真実味が御座いませんよ」まてや! こら、なに押し通そうとしてんですか。
「お母さんもさ、お父さんの間に出来た子供が女神になるわけないでしょ?!。
常識から考えたら人が神なんて産めるわけないのに、なんで解ってくれないの」
「そんなの産んだら女神だったんだから、仕方ないじゃないの。
神様の加護よ、貴女は祝福されてこの世に生を受けたのよ、有り難く思いなさい」なにその発想の転換は? 無理矢理にも程があるよ、それを信じてる、アンタら三人って、どうなのさ。
「何で信じてくれないの」
「レイラ! いい加減にしなかい。
貴女は、私がお腹を痛めて産んだ子なのよ。
それ以上ウダウダ言うんじゃありません」般若が! お母さんの背中に般若が! ……これ以上言った所で信じてもらえないんじゃ意味無いし、ことの発端はルルリナの暴走が原因なんだから、こやつさえ確りしてりゃ凝んな目に私は遇わなくて済んだんだ 。
「……私が悪う、ございました!」
「な、なんですか! その態度は!」
「そうで御座いますよ。
レイラレスカ様、反省の色が全然見栄ませんよ!」
「そうよ、レイラ! 貴女って子は!」入ってきた三人娘が怯えてる、そりゃそうか、凄い剣幕で言い合いしてれば、恐いよね。
「ごめんなさいね」
「素直に謝れば良いってもんじゃないんですよ」ルルリナ! あんたに謝ったわけじゃないっての!。
「今回だけは、多目に見ましょう」だから、違うっての! 。
「ほんと、この子は素直じゃないんだから」いやいや、面接に来た三人に謝ったんだけどさぁ、なんで? ルルリナ、コロラ、お母さんが反応してんのさ、意味解んないよ……。
「はい、この話はここまで! 面接するわよ」ばん、手を叩いた、お母さんは笑顔なのに有無を云わさない威圧感を漂わせなくてもいいじゃんか。
なにもそこまで怒る必要ないんじゃない……私だけ記憶があるのって理不尽すぎるよ、もう泣いていいですか。
それにさ、真実を話せって言ったのルルリナじゃないのさ、本当の事を言ったら否定されるってどうなの!。
「大変お待たせしました。
自己紹介からお願いします」ちょっと、私を放置で面接が再開された。