ギルド、シンフォニア 中編
「なんですか、二人掛かりとは卑怯じ ゃないですか」
「ルルリナ様。
私は、別にそんなつもりは全くございませんので、勘違いなさらないで下さい。
レイラレスカ様も、そんな些細な事で、一々目くじら立てていては小皺が増えますよ」え? ちょっと、コロラさん……私の味方をしてるれるんじゃないの。
「なんて顔をしてるんですか、本当、私を楽しませてくれますね」違うはボケ!。
「はぁ、別にあんたを楽しませたい訳じゃないし、てかさぁ私への扱い皆酷いんですけど」
「それは、レイラレスカ様ですし……」
「レイラレスカ様だから……」
「レイラだしね」ね、じゃないっての。
「ちょっと、ルルリナはともかく、コロラさんとユカさんは、私の味方だと思ってたのに」なにさぁ……翌々考えてみたら、私ここに来てからまともな扱い受けて無いじゃんか! もう我慢の限界です。
「レ、レイラレスカ様……怒りは破壊を招くだけございますので、どうか心穏やかに為さいませ……」ユカさん、誰のせいだと思ってんですか!。
「お怒りになる前に……。
これをご覧下さい」慌てて鞄から取り出したのは、大きな鏡だけどさぁ、鞄の大きさと鏡が不釣り合いなんですけど、もしかして、四次元ポケットとか? ……聞ける雰囲気じゃないし後で教えてもらおっと。
「なによ、いきたり鏡なんてだしてさぁ」
「レイラレスカ様。
この鏡は、遠見の鏡と言いまして、神々が世界を覗き観る為の物でございます」そんなに必死にならなくてもいいんじゃないの? ねぇ、怯え方が尋常じゃないんですけど……。
「そんなに詰め寄らなくても、聞きます、聞きてます、て……」私の怒りは鏡が出てきた時点で、どっかいちゃましたけど……。
「こちらはギルド、シンフォニアで御座います」だから、なんでそんなに必死なのさ?!。
「レイラさんや、二人がこんなに必死なのはですね。
貴女が力の使い方を知らないから、暴走でもされたひにゃ世界が滅びるからですよ、お分かりになれないのですか?。
この破壊神!」な、なんですと?!。
「私ってそんなに信頼無いの? ねぇ酷くないですか?。
ちょっと、二人ともそうなの?」速攻だな、何の躊躇いも無く首縦に振りましたよ……凹みますよ、もうスネて良いですか! 。
「なに、涙目になってるんですか?。
本当の事だから仕方ないじゃないですか!」
「…すいませんでした。
て、ちょっと待ちなさいよ、誰のせいで怒ってると思ってんのよ!」あ、逃げやがった……。
「ですから、レイラレスカ様。
今、シンフォニアが大変なので御座います……」話題を変えるのに必死なコロラさんとユカさんだけどさぁ。
ルルリナをなんとかしなさいよ、止める相手を間違えていませんか! お二人さん。