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グリミー《ある運送会社の物語》  作者: ナイトワーカーズ
第二章 ナイトワーカーズ
31/92

動く。

22:42分

通常通りに発送とグリミー大森の“横持ち便”をこなした。


大沢君が、

「受付行って来ます。」と、

朝イチに配達するセンターに向かった。


草加部は喫煙所でタバコを吸う。道路向かいの公園ではバスケットをしていた。


草加部は頭を整理していた。

1、ダイエット

2、パレットの組み換えはやらない書面作成

3、グリミーの件

4、動物園化作戦

5、役割分担の明確化(線引き)

6、グリミーキャラクター化作戦

  (宇宙からの襲来)

7、カケルの件(絶対に許さない)


“4と5は一緒だよな。削除。”

“ダイエットな~具体的に何すればいいの?”


検索することにした。タバコを消して休憩室に向かった。


いつもの席に座り、ダイエットを検索した。いろいろ出てくる。痩せるサプリ、運動、カロリー制限等。


草加部は運動しようと思い、“何の運動がやせる”で検索した。

ジムで筋トレ、ジョギング、ウォーキング、縄跳び、昇降台など。


いろいろ調べたが、継続できなければ意味がないので、継続できそうなウォーキングにしようと決意した。


後日、動画サイトで信憑性のあるものを見つけた。

分かりやすく言うと、

摂取カロリーより消費カロリーの方が多ければ痩せるということだ。

ということは、理論的には食べる量は変えずに済むということか、食べる量を減らすなんて長続きするわけがない。いいねえ!


雨が降り始めたようだ。構内の屋根のトタンに打ちつける音が響き始めた。けっこう強い。


大沢君が戻ってきた。


「濡れなかったか?」

「はい、ちょうどでしたよ。大丈夫でした。」


草加部がキリッとした。大沢も自然にそれに習う。

「今村所長から正式に業務を改善しようという話があった。」

「はい。」

「まずは、パレットの組み換えは配達するための段取りだから、配達ドライバーの仕事だということを周知する。」

「できんですかね~、理解してもらえるのか。」

「俺らがやらなければいいんだよ。突然だと困るだろうから事前に告知する。」

「お~、それならいいですね。」

「うん。その他にも、グリミー1号から6号のいろいろあるでしょ。」

「そうですね。」

「一つ一つ潰して解決しようと思う。」

「分かりました。」

「けっこうな力仕事になると思うよ。」

「反発はあるでしょうね。」

「大沢君、負けるな。」


大沢の表情は、経験のない未知への期待と不安で複雑そうな顔をしていた。


草加部は続けた。

「まずは情報を集める。次にそれを分析する。」

「情報?」

「グリミー化した1~6号まで、何を言っているかをリストにしてくれ。」

「リスト」

「これからは気になる一言をメモしてくれ。それが集まれば立派なリストだ。それを分析して対策を講じる。例えば、あっちをやるならこっちもやれとか、その人によって違うとか、そんな感じの。」


「あ~それと、ナイトワーカーズの存在は極秘だから、くれぐれも内密に頼む。秘密裏に動く。」


「わかりました。」

「仁田さんにはメールしておいて。」


というわけで、ナイトワーカーズは秘密裏に情報収集に動くことになった。


大沢が、何か思い出したのか話し出した。

「草加部さん、そういえばカケルさん辞めるらしいですよ。周りに言い始めてるそうです。」

「えっ、そうなの。知らなかった。いつまで?」

「そこまでは…」

「あんな迫害に近いことされてたらな。」

「迫害?」


大沢は検索をした。

”弱い立場の者などを追い詰めて、苦しめること。” となっている。

弱い立場ねえ~微妙。

いや、”など” となっている。

なるほど、ああいうのが迫害って言うんだ。

こんな小さい営業所で、こんな言葉を聞くなんて、ここでは民族紛争もあるってこと。

民族?検索してみよう。”一定の文化的特徴を基準として他と区別される集団をいう。”


”民族” ”文化” ”基準” ”区別” ”迫害” 大沢の頭の中で、このキーワードが駆け巡る。

ん~~~、でも、なんか、起きてることってこういうこと?


”うん、これっぽい。”


一応、草加部さんに言ってみよう。大沢は草加部に話してみた。

「なるほど、素晴らしい。人間の本能的な(さが)か。」

(さが)

「よしっ!大沢君、民族学者にアポ取ってくれ。」

「・・・?、いや、、、」

「なんだよ。情けねえな。」

「いや、草加部さん。運送会社の夜間作業員が民族学者にアポ取ったらおかしくないですか?そして、それを所長に報告したらどうなることか。」

「夜間作業員?・・・そうか?変か? そしたらさ、やっぱり株式会社ナイトワーカーズが必要か?」

草加部は続ける。

「大沢君、その辺はどうなってんの?」


大沢は、草加部が本気なのか冗談なのかが”区別”がつかず、はにかむしかなかった。ニコッ。

「まあ、調べておいてよ。株式じゃなくてもいいんじゃねえか、有限とか、発足は自由だよな。たぶん。」


”本気なんだ・・・。頭の構造を見てみたい。”


草加部はカケルが辞めると知って複雑な心境だった。

“そうなのか?所長は何も言ってなかったな。まだ所長には言ってないのか?かつては殺意を持った男だ。清々する。いや、チャンスか?ドライバーに媚びを売る人間が一人でも少ない方がいい。”


まだ、何の仕返しもしていない。


雨はさらに強くなった。


ーつづくー

『読んで頂きましてありがとうございます。』


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