第二話 その12 コバンザメ、ハイエナ、寄生虫
「攻撃が来たらまともに受けるな!受け流すのを意識しろ!」
「撃ち合うな!あくまで衝撃をずらし受け流しを意識しろ!」
「受け流し、さらに攻撃位置に移動すれば相手は崩れる!」
「其処を仕留める!」
鋭く心地よい風切り音トニーガの鮮やかなバックとフォアの受け流しの振りからとどめの突きが連続で決まる!ブレなど微塵もない早業なのに鮮やかすぎて逆にゆったりとしたスローモーションの様にすら見える程だった。
一方、俺はというと…受け流すどころか防御の時点で、こっちの体勢が崩れる始末…
「グウウ!」
「あ!」
「ギャンッ!!!」
トニーガが受け流した1匹がバランスを崩した状態で目の前に現れ、俺は反射的にその個体を突き仕留めた。
「ほう、初の獲物だな?」
皮肉たっぷりにトニーガが言う。
「コバンザメ殺法炸裂だおw!」
「聞こえが悪すぎるぞ!」
だがどんな形でも1匹は仕留めた。その事実が俺を勇気付け強気にさせた。
この流派は先制する必要はあるが、無理に仕留めに行く必要はないのだ。指導を受け戦ううちに何となくつかめて来る。
今日、この状況の場合、自分が崩し切る必要もないのだ。ちゅん助のネーミングは悪意があるが一理ある。トニーガが崩した奴を狙えば!
「ふん、ずいぶんと要領が良いな?」
「ハイエナ戦法炸裂だおw!」
「お前…怒るぞ?」
「イズサン!集中!はよ死肉を漁れってw」
「今日の飯が食えんぞ!わしの分まで稼いでクレメンス!」
「だったらもっとましな名前つけろや!」
「寄生虫戦術w!」
「どんどん悪くなってんだろ!」
ちゅん助の悪ふざけには困ったものだが要領を得た俺は順調に狩っていった。
狩り進み、隊の者と順調に合流し一帯の幼人獣は駆除できた、そんな時だった。
ぬうっと幼人獣より巨大な影が林から抜け出て来た。完全な二足歩行、まさに人獣。成人獣。一目で分かった。
(デカい…!)
今までの奴とは大きさも威圧感も比べものにならない。
こんにちは、ちゅん助です。
本日もお目通し頂き有難うございます。
ラノベのイズちゅんは幼人獣の群れに四苦八苦、現実のちゅん助は田んぼに水がたまらず四苦八苦!
どっか田んぼの真ん中に穴でも空いているのではないかお!!!???と思う程水がためられず、苦労してましたが今朝は何とか溜まっていて一安心ですお。刈り入れまであと1か月切る…この猛暑で耐えられるのかお!
であまた次回!ぜひブックマーク登録を!してもらえると嬉しいお!




