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第六話 その19 崖上の観測者(オブザーバー)

 彼女達が見る映像はどこも悲惨な有様で阿鼻叫喚の様相を呈していた。


 グソク1匹1匹は弱いために何とか抵抗は出来る、が圧倒的物量の前にはなすすべなく次々と戦線が崩壊していく。抵抗できるがゆえに住人達が必死に戦い、そのため逆に戦場は凄絶なものとなっていた。


「辛うじて戦線を保ってるのは教会周辺と辛うじて腕利きが居るらしい数か所くらいね」

「まあそれも焼け石に水…」

「一応約束通り教会にあの坊やを届けてあげはしたけど予想通り無駄骨になりそうね…」


 口調は冷静だったが、少女ははあ~と溜息を吐きながら言った。


「街の門はどこも酷いわね。脱出を計る奴から始末するのは当然だとして」

「壁の外にも待ち構えるようにびっしりだった…」

「あの状況下で逃げ出せたのは恐らく私達だけね」

「その私らでもここまで移動するのに苦労したんだから、まず他の奴等じゃ無理でしょうね」


「いつものやつらじゃなかったぴゅう!」


「しゅうねんをかんじるくらいしつこかったっポ!今もじりじり来てるっポ!ここもあんぜんじゃないッポ!」


「ええ、全数が全数、平原であの間抜け達を追っかけてる時みたいに統率された様に動きが全く違ったわ」

「せっかくここまで上がってきたのに、すぐに退散でしょうね」

「でも、なにか…」

「なにか事態があまりにも急変しすぎてたわ」

「やっぱり何か原因があるのかしら?」


 少女は注意深く映し出される映像を眺める、その時だった!


「ポオオオオオオオオオ!!!!」


「な!?ファイアンなによ!びっくりするじゃない!」


 小炎のあげた大声に少女が敏感に反応する。


「デカい!デカい反応があるっポ!こんなの脱出の時は無かったっポ!」


「なんですって!?どこよ!」


「あのひろばだッピュ!」


 旋風が魔法陣をその方向へ向けるととんでもない映像が飛び込んできた!


「な!?なによコイツ!」


「デカすぎだっポ!」


「か、カイブツだッピューーーー!」


 映像は巨大な青いグソク、青大将を捉えていた。


 グソクと言うよりは丸々太った蛇に近いそのフォルムは丁度真後ろ、背面から捉えた映像でも蛇の様に鎌首をもたげて、今まさに捕らえた一人の住民を捕食しようと激しく首を振り襲い掛かっている様がはっきりと分かった。

 怪物が左右に首を大きく振り振りするたび、必死で食われまい!としがみついて抵抗する男の姿が見え隠れする。


「ちょ!ちょっとおお!ちょっと!ちょっとおおおお!!!!」


 少女が悲鳴に近い声を上げた。


「あ!あの間抜け!捕まってるの!あの間抜けじゃない!!!!」


「ダメだっポ!」


「いっかんのおわりッピューーーーー!」


 捕まっている男は今まさに喰われようとしているイズサンだった。

こんにちは、ちゅん助ですお。今回もお読み頂き有難うございました。

ラノベの弓の少女は街の惨状に消沈しイズサンはまさに食われそうになってますが現実のちゅん助は今シーズン3回目くらいとなる寒波で震えております。

そんな中スノボの木村選手、木俣選手金銀のワンツーメダルおめでとうございます!早々に金メダルゲットで幸先良い!でも卑劣な欧州人は日本人が強いと3回2採用から2回2採用とか姑息にルール変更してくるので今後も精進していただきたいお!

であまた

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