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錆びた秒針、逆時の梅雨  作者: 夜澄コウ
第三章 責任の行方
15/21

第15話

……ジリリリ


ん…うるさいな。


ジリリリリリリリ!


チッ…あ、やべ。


あーあ、最悪なお目覚めだ。

人生の中で最も嫌いなのはどう考えても朝だ。

朝から騒がしいのは嫌いだし、特にこの時計の音は朝から説教されてるみたいでとても腹立たしい。

おかげさまで3年愛用していた目覚まし時計は今日をもって息を引き取ってしまった。


ほんとに勘弁してくれよ…2度も自分の手で破壊行為を行うなんてたまったもんじゃない。


…ん?



……2度?


なんでこの目覚まし時計が僕の部屋に存在してるんだ?

僕は1度この目覚まし時計をお陀仏してからは直さずにゴミ箱に埋葬したはずだ。


さすがにその目覚まし時計を壊した日が夢オチだった!ってはずは絶対ない。


というか、そもそもこの状況自体がおかしい。

さっきまでへんな洞窟にいたよな僕。

四季がバラバラで空間がめちゃ歪んでたり

、洞窟は後刻神社というものだったり、よくわからん試練とかあった場所に。


色々鮮明だったけど、その時の僕は全身が傷だらけだった。

だからただの夢だって、あんな事そもそもこの世にあるはずがないんだ。


何か右手に違和感を覚える。


何か握っている?


恐る恐る右手を顔に近づけて、右手を開く。

これは……ミユのヘアピンだ。

ミユはこのヘアピンは肌身離さずつけてたから…あの変な洞窟でなぜかひろったミユのヘアピンに間違いない。


ってことはあれは夢じゃない。


念のため左足首も確認してみる。

やっぱりあの洞窟でつけた赤い紐がサンガみたいに取り付けられている。


もう確実に現実だ。


けど全然理解できない。

この状況は一体どういうことだ?

まずは日付の確認からしよう。

僕は壊れたはずだが中古品ぐらいには復活しているスマートフォンのロック画面をみる。


「嘘…だよな。」


なんだこの携帯壊れてるのか?


日付が2019年の5月28日を表している。


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