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(ファーブラ・フィクタイズム4)【エーウェントゥス・アウディーティオ】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編047/【井上 笑媛(いのうえ えひめ)サイト0】/特番企画1

 【井上(いのうえ) 笑媛(えひめ)】は、マネージャーからある話をされた。

 【笑媛】が、

「なんですか、マネージャー?」

 と聞くと、現在のマネージャーの【本田(ほんだ) 由希子(ゆきこ)】は、

「うん。

 【笑媛ちゃん】、女優業をちょっとお休みしてもらってって事になっちゃうけど、面白い企画があるんだけど。

 お話、聞いて見ない?」

 と言った。

「それ、私にメリットのある話ですか?」

「もちろんよ。

 今よりもっとブレイクするお話よ」

「そう・・・ですか・・・

 どんなお話ですか?」

「それはねぇ、国営放送以外のキー局5局が対抗で、【笑媛ちゃん】と2時間半の特番を作るって企画なの。

 月曜日から金曜日のゴールデンタイムで放送する5局を【笑媛ちゃん】と作って一番視聴率を取った局の番組のレギュラー放送のMCを【笑媛ちゃん】が勤め、それ以外の4局は【生成AI】の【笑媛ちゃん】がレギュラー放送のMCをやるって企画よ。

 どの局も【笑媛ちゃん】と直接仕事がしたいから、他の局に負けない様に色々企画出すって言うし、【笑媛ちゃん】はやってみたい方向性だけ5つ出してくれれば後は番組の方でやるから。

 簡単な仕事だし・・・」

「ちょっと待って・・・」

「え?」

「やるんなら、私も企画案出させてよ。

 面白い番組、キー局全部でやってくれるなら、私、全部の特番の案を出すわ。

 企画会議に出させてよ」

「え?良いの?

 参加してくれるの?

 名前を貸すだけで良いんだよ。

 ギャラも良いし」

「私の名前使って駄作を作られたらたまったものじゃないわ。

 それこそ、イメージダウンじゃないの。

 やるからには徹底して参加するわ。

 マネージャー、時間作って頂戴」

「わ、わかったわ。

 スケジュールを調整してみる」

「ありがと。

 確認だけど、何でも企画に出して良いのよね?」

「かまわないと思うけど、放送に耐えられないのは・・・

 コンプラとか厳しいし・・・」

「わかったわ。

 ある程度で抑えるから。

 それで良いでしょ。

 可能な限り自由な案を出しても良いのよね?」

「う、うん・・・

 たぶん・・・」

 と言う話になった。

 その数日後、1つ目のキー局で特番の打ち合わせが行われた。

 【笑媛】は、

「【歌番組】をやらせてください。

 誰もが知っている【名曲】、【ヒットソング】じゃなくて、目立たないけど、良い曲。

 それを特集して、全国ネットで流すと言う番組をやらせてください」

 と言った。

 【プロデューサー】は、

「そんなのどうやって調べるの?

 誰も知らない名曲って、普通、わかんないよ」

 と言った。

 【笑媛】は、

「特番では私が今まで聞いた曲の中から隠れた名曲を選曲します。

 埋もれてしまっている名曲ですので探すのは大変でしょうが、聞いたら良い曲だって名曲はたくさんあります。

 みんなメジャーな曲にばかり目が行っていてそう言う【名曲】を知らないんですよ。

 売れていなかっただけで凄い名曲っていっぱいあると思います。

 私、おばあちゃんが取っていたCDとかカセット、たくさん持ってます。

 まずは聞いてください。

 本当に良い曲が多いんです。

 ホントにみんな知らないだけなんですよ。

 ギガヒットするだけが名曲じゃないんです。

 プロデュースが上手く行かなかっただけで、良い曲っていっぱいあるんですよ。

 私、少しだけですけど・・・

 一部を持ってきています。

 まずは聞いてから判断してください」

 と主張した。

 会議では我が儘女優の我が儘だと思って聞いたのだが、

「・・・うん・・・

 結構、良いね。

 こういう曲とかあったんだ。

 知らなかったよ」

「私も、そう思った」

「いいじゃん、これっ」

「これ、イケるんじゃない?」

 などの意見が飛び交った。

 【笑媛】は、

「でしょ?

 知らないって損なんですよ」

 と鼻を高くした。

 結局、【笑媛】のプッシュにより、【歌番組企画】が採用される事になった。

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