プロローグ編004/【相模 天傑(さがみ てんけつ)】と小さな少女
【相模 天傑】は、
「はぁ・・・」
とため息をついた。
何故か?
それは、彼が応援しているスーパースター、【ニナカノン・ジェニック】が突然の失踪をしたからだ。
彼女は、【スターモード】の(10)【宇宙世界ランク】のトップスターに上り詰めていた。
(01)【地区ランク】でデビューした彼女は1月後には、【地方ランク】のトップ、
2カ月後には(03)【小国ランク】トップ。
2カ月半後には(04)【大国ランク】トップに上り詰めている。
それから【プロクエスターライセンス】をとり、3カ月目で【大陸ランク】に挑戦。
そこから飛び級で、(06)【惑星ランク】と(07)【銀河ランク】と(08)【宇宙ランク】を飛び越え、4カ月目で(09)【集合宇宙ランク】になった。
そして、4カ月半で(10)【宇宙世界ランク】に入り、5カ月目で(10)【宇宙世界ランク】のトップスターになっていた。
そして、未知なる宇宙、【世界他外ランク】へ挑戦する事になり、このまま行けば、1年後の14才では、(15)【第一層偉唯位場ランク】、
2年後の15才では(19)【第五層偉唯位場ランク】、
3年後の16才では(34)【最終第十三層何抜違至ランク】にランクインするのも難しい話では無いと言われた超絶大スター候補だった。
だが、彼女は突然、消えた。
跡形も無く、消えた。
一部では死亡説も出た。
だが、真相はわからなかった。
そんな彼女が失踪してからもうすぐ、1年半になる。
本来の予定であれば、それまでの5カ月と合わせて2年になるので、(19)【第五層偉唯位場ランク】近くに挑戦していてもおかしくなかった。
だが、彼女の記録は、(10)【宇宙世界ランク】でストップしてしまっている。
【スターモード】では毎日の様に新たなスターが生まれている。
このままでは、【ニナカノン・ジェニック】は忘れ去られてしまう。
彼女を推している者としてそれだけは我慢ならなかった。
彼なりに、【ニナカノン・ジェニック】を応援するイベントを開いたり、応援活動をしたりしているが、次第に参加者の人数が減っているのを感じていた。
やはり、本物が不在だとそうなってしまうのだろうか。
そんなある日、【天傑】は、7才くらいの男の子?と知りあった。
その【男の子?】は、行くところが無いらしく、大人にも知られたくない事情があるので黙っていて欲しいと言っていた。
【天傑】は、
「そうは言ってもなぁ・・・
君をそのままにも出来ないし・・・」
と言う。
【男の子?】は、
「お願い。
ボクは、身を隠さないと行けないんだ。
助けると思って協力して」
と言った。
【天傑】は、
「とりあえず、坊や、名前を教えてくれるか?
名前を知らないとどうにも出来ないし」
と聞く。
「ボクの名前は二・・・」
「二?」
「ううん・・・何でもない。
ボクの名前は・・・そうだなぁ・・・
【相模 天志朗】だ。
君の弟だ。
それで良いだろ?」
「いや・・・本名を知りたいんだけど・・・」
「本名は言えない。
知れば、君は卒倒するかも知れない」
「卒倒なんて難しい言葉知ってるんだな。
まぁ、いいや。
話す気持ちになったら教えてくれ。
それより、お風呂に入ろう。
君・・・【天志朗君】はちょっと汚れているから、俺が洗ってあげるよ。
一緒に入ろう」
「え?
一緒に?
そんな・・・エッチ・・・」
「エッチって・・・」
「ボクは恥ずかしがり屋だから、1人で入るよ。
人と入るのはちょっと・・・」
「そうか?
わかった・・・
じゃあ、気をつけて入ってくれ。
ちょっとシャワーの調子が悪くなっているから」
と言う話になった。
【天志朗】は、【男の子】と偽って【天傑】の所に転がり込んでいた。
正体は【女の子】。
それも、一月後には15才になる予定だ。
ん?
一月後には15才?
と言う事は・・・?
【天志朗】の謎は深まるが、もしや・・・?
真相はまだ不明である。




