設定や設定エピソード_2
メアリー・スー
・名前
クリームヒルトと同様、単純な色の名前にしない方向で考えた結果の名前決定。クロ達の日本にはメアリー・スーの創作は無いので特に名前に対する反応はない。
・女性に嫌われるタイプの女性。モッテモテ
性格は「モテすぎて困っちゃう! けど選べない!」というような感じで、女性に嫌われる女性というイメージで性格形成。
ただ本編では男女問わずモテるよ。可哀想なくらいモテて、ちょっとした事で逆上されて刺されるレベルだよ。でもメアリーの才能が遺憾なく発揮されているお陰で大丈夫で、クーデターが起きて新興国が出来るレベルの熱狂ぶりで、国王が国王としての仕事は立派だから平気だが、場合によっては追放や処刑レベルかもだよ。
・ハーレム?
攻略対象達以外とフラグが経つ事は基本ない。クロがメアリー達と同じ年齢でフラグを立てる前であればクロルートは場合によってはありえるかも、という程度。それ以外だと基本色んな人を助けるために奔走し、生涯独身。
本編ではヴァーミリオンと結ばれたが、特定ルートに入らずハーレムのままになるかどうかは作者は悩んだ。ただ、特定ルートに入る場合でもヴァーミリオン以外に本編で単独ルートに入る予定は無かった。理由は、最初からメアリーは無自覚にもヴァーミリオンを好いていたからであり、他の攻略対象はあくまでもIFルート扱いになる。
そのくらいヴァーミリオンルートしかないのならヴァーミリオンルートに入った方が良いとカプ厨気質な作者は思い、ヴァーミリオンルートに入った。
・前世
ひとまず基本的な病気は網羅して、立っているのも生きているのもおかしいレベルの病気だった。死ななかった理由は、「発症から十二年後に必ず死ぬが、十二年間は絶対に死なない」細胞の病気にかかっていたため。正確な死因は病死ではなく老衰である。
実家がお金持ちだったため死ぬまで面倒を見てくれるお手伝いである淡黄を雇えたが、家族とは病気発症後は殆ど会っていない。死後も処理を全て淡黄に任せていたほどで、この愛の無さと発症前の愛されぶりで愛自体は知っていたので、メアリーになると愛を求めた。
・今世と今後
本編前はクリームヒルトのように人の心が分からない才能人間だったため、家族や街の住民には避けられる。その経験を経て本編のようになった。
本編後、弟とは和解かつ仲良くなる。ただ、姉は自国の第三王子とラブラブカップルになっているし、今までの分ブラコンレベルで弟を可愛がるし、可愛がりを何処か羨ましそうに見る第三王子はいるしで苦労した模様。
両親とは徐々にではあるが和解する。ただ場合によっては王族に関わる者になるので、悩んでいる。
ヴァーミリオン・ランドルフ
・ヴァイオレットとの関係性
ヴァイオレットとは結構な期間で歩み寄ろうとしたし、学園入学までも好いた事はないけれど、バレンタイン家の方針を知っていたので嫌っても居なかった。ただ、メアリーの件も有り嫌悪になる。
決して悪い奴ではなく、ヴァイオレットが変わった後も自分の歩み寄り方が反省をし(基本ヴァイオレットが悪いのだが)、本編後は家族ぐるみの仲になるし、今までよりも家に縛られない延び延びとした仲になる。二人の関係性は他ルートと比べると一番仲の良い間柄。
・家族
表向きは国王と女王の息子。正確な両親は国王と続柄上の叔母。ようは近親相姦の女性側からの不同意性交。
幼少期にそれを知り、女王からは何処か避けられていると自覚し、自分も避けていた。
同じ境遇である姉のスカーレットとはそれなりに仲良かったが、あまり誰かに心を開く事はなかった。
ただ、ローズだけに対しては姉として尊敬し、慕ってはいた。ローズが居なければ恐らく幼少期に家出したであろう。ただ怖いとは思っている。場合によっては女王より怖がっているし、彼女の前だけは叱られる前の弟のようにシュンとなる。その事を何処か喜んでいたようにも思える。
・才能に溢れてはいる……のだが
総合力は姉弟の中、もしくは歴代王族の中で一番才能がある。そのお陰で国王に一番近いとされ、異名まである。
……が、特化した姉弟の得意分野の才能には負けるし、幼馴染にも魔法や戦闘は負ける事はあるし、メアリーは全体的にその上を行くし、クリームヒルトにも分野・場合によっては負けるしで才能に溢れているはずなのだが今一つ才能の大きさが発揮されていない。
本編後は遺憾なく発揮されて、メアリー共々「なんかあの夫婦は……凄い。そうとしか言えないんだよなぁ……」みたいな評価を受けることになる。
アッシュ・オースティン
・苦労人
最初期から「このキャラは変態に振り回される吹っ切れられない苦労人にしよう」と決まっていた生粋の苦労人。本編後も卒業後も夫婦の近侍としても、何故か何処かの領主レベルに悩まされる事が決定している。
・腹黒
腹黒に事を為そうとするが、その上を変態達に阻まれてしまう……という、腹黒要素も苦労人のために設定された性格である。なので本編で腹黒要素はほぼない。浄化されたともいう。
・精霊契約
元々はもっとカーバンクルと喋る予定だった。具体的に言うとカーバンクルの自由さに振り回される予定だった……のだが、流石に可愛そうなのでやめた。
身体に宿す、というのは魔力の身体であるカーバンクルがアッシュを覆うイメージ。魔力の密度が高くなり、身体強化魔法のように身体を強くする。身体強化魔法と違うのは風を纏う感じになり、風抵抗を無視する。
・本編後、相手
メアリーにフラれた後は結婚相手に関して何処か消極的で、オースティン家は弟に継がせるため独身で居ようかとも思っていたようだが、良い相手は見つけて結ばれ、幸せに過ごせるようである。
相手は本編未登場。
メアリーとは雰囲気も、身分も、髪も目も声も似てすらいなくて違うという表現が合う。
外見もとりわけ目立つ訳ではなく、太陽のような輝きを持つ美しさも無い、大勢の中では埋もれるような存在。
だがアッシュにとっては世界に一輪しかない、星のような輝きを持つ女性のようである。
シャトルーズ・カルヴィン
・内心
唯一、クロ達や攻略対象組でシャトルーズ視点は無い。メアリーが言った内心が読めない、というのはそれが理由。
大きな闇を抱えている訳でも、内心ではおちゃらけている訳でもない。考えている事や着眼点はクロやヴァーミリオンとそう変わりは無い。
ただ彼にとって青い、もしくは黒い気持ちは全てシャットアウトされる上に、過程を見せずに行動で示す男なのである!
……といえば聞こえは良いが、ようは勘で生きているので視点がほぼ書けなかったりするとも言う。
・家族
父は騎士団長、母は王国最高研究所の所長。
現当主の両親が多忙なため昇進していないだけで、子爵ではあるが伯爵や侯爵レベルの力はある。アッシュなどと幼馴染になるほど接する事が出来たのもそれが理由。
家族の仲は良好。父親は無口で不愛想(表面上。内心ではめっちゃ家族が好き)のため遠慮しがちな部分はあるが、尊敬をして目指すべき姿とシャトルーズ自身は思っている。
母親に関しても尊敬し、敬愛する相手。シャトルーズ自身も魔法は扱えるし、魔法の道に進めば母親に迫る勢いの才覚はある。が、両方を究めようとすると中途半端になると子供の頃に思ったのと、理屈より身体で示す方が向いていると母親に言われたため剣の道へ。
なお、最後まで両親の鼠径部好きや筋肉好きといったフェチには気付かなかった。……気付いていたかもしれないが、目を逸らしていたかもしれない。
・本編後、結ばれた相手は……
本編で相手が居ると言ったのは本当。
相手はメアリーと会う前から知っていたし、話した事はあっても業務上のもので顔見知り程度であった。
ただ、ある時ハーフエルフな彼女と話をすると、意外と話せて、話をすると楽しかった。それだけである。
しかし本編後の彼女とは亀のような進みの恋愛をしていた。クロはそれを見て「うちの従者と早く進展して欲しいけど……でもこういうのはそれぞれの進み方があるからな……」と大いに悩んだ。
そうして時が過ぎ、彼女が三十路突入する前に彼女に発破をかけられて結婚する事になった。ついでにその際に伝家の宝刀も抜けた。やったね。
シルバ・セイフライド
・長文系ヤンデレ
本来シルバは乙女ゲームの方でもヤンデレになるルートがあるため、素養はある。
ある、が、作中のような長文系になったのはメアリーが原因。
物心つく前から父しかおらず、孤独であったシルバは母性に飢えていた。ついでに話す相手に飢えていて、コミュニケーション能力に乏しかった。
入学当初は拒絶する事でコミュニケーション能力は誤魔化せていたが、メアリーとの経験で不足は解消された。
しかし、母性に関しても無駄に発揮していたメアリー。クリームヒルト(乙女ゲーム主人公)であれば母性がない、友人関係に近い恋愛のため発揮されなかったのだが、母に甘えるように、子供が母に感情を発露させるように溜め込んでいた心の内を発揮させるようになり長文系ヤンデレになったのである!
……なお、本編ではどうにか抑えられている中、クロというある意味敵に近い存在が現れたため、決闘の時に出来なかった、どうにか守るための防衛本能で長文系になった。ここでもクロが原因である。
・本編、卒業後に。
本編後にサーカス団のギンとは手紙・魔法通信のやり取りを続ける。長期休みで行ける距離に居れば会いに行っては仕事の手伝いをしていた。表にはあまり出ず、裏方で学園食堂のバイトで培った愛嬌と女性団員が揶揄うと面白い反応を示すので団員から評判が良かった。
ギンに関しては夜の仕事をするかどうかついては特になにも言わなかったが、するかもしれないと想像すると何処となく複雑な心情を抱いていた。
そんな卒業間近のある時、卒業後は冒険者としてやっていくつもりだったのでシキで活動をしていたサーカス団の最後の手伝いをしている際に、ギンが辞めると聞く。
どうやら今まで参加していなかった夜の仕事を熱望する相手が居て、そのままもらい受けるとの事だった。
そこで様々な葛藤を抱きつつも、本編だと数話くらいかけるような団員や何故かいたクロ達説得と発破を受けてギンに会いに行き、一緒に居たいと告白をし――終わった後に全てが策略だった事に気付き、叫んだ。
色々文句は言っていたが、卒業後は二人で幸せに過ごしたのは間違いないようである。
・間違いやすくて
作者の問題だが、グレイとシルバの名前をよく間違えてた。
小柄、髪が灰色系統、名前の文字数の一致……一度はグレイのつもりで書いてたのに丸々一話シルバと書いていて誤字指摘で言われるまで気付かなかった。本当にごめんよ、グレイ、シルバ。
エクル・フォーサイス
・転生者
転生者設定自体は最初から決まっていた人。ある意味黒幕的役割を担い、場合によってはラスボスもありえた人。結果的に面倒な人にはなってしまった。
前世の名前が淡黄になったのは、クリームヒルトの視点の際のタイトルに(:淡黄)とつくので、クリームヒルト=前世のメアリーのお世話役? というようなミスリード目的でつけられた。むしろ気付いた人が少なかったレベルのミスリードである。
・能力
魔法の才能は身体のものだが、商才や本編の裏方で発揮した交渉技術・調査能力・集団管理は淡黄自身のもの。
前世では気付く機会が無く発揮されなかったが、メアリーやクリームヒルトよりも遥かに上の才能だったりする。
・眼鏡!!
乙女ゲームの方でも眼鏡はかけていたエクル。
前世でもかけてはいたが、そこまで好きという訳では無かった。というよりは前世の眼鏡をかけた理由が、陸上競技生命を断たれて自暴自棄になり、映画を見まくったり夜の激しい明滅により目を悪くした結果なので、精神的にも眼鏡に構う余裕が無かった。
しかし、彼/彼女は出会ってしまった。
眼鏡を今世で初めてかけた瞬間に、攻略対象の外見という素晴らしく整った自身の眼鏡をかけた姿に。
これはもう――自分は眼鏡を再興に活かすために存在しているのではないか、と思うほどに。
そして気が付けば毎日眼鏡を変えられるレベルの眼鏡を集めたのである。なお、学園に居る時はメアリーにゲーム内を意識させるためにあまり眼鏡の種類は変えなかった模様。
・本編後、恋愛は……?
性自認自体は男。だが恋愛相手は曖昧だったエクル。
学園の卒業前。妹となったクリームヒルト(とバーガンティーの夫妻)にフォーサイス家を表向きは任せて実務は自分がやり、結婚から逃げようとしたのでクリームヒルトがどうにかしようと年末年始の休みに画策。それにいち早く気付いたエクルは家から逃げるが、その際に出会った女性と……?




