表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
99/150

96 とりあえず了承

しかし、あのダンジョンか…。ちょうど欲しい物あったし行こうとも話してたけど…



「そういや依頼って調査?それともその冒険者の捜索?」


「調査…だな。出来れば捜索もして欲しいが、もう1週間帰ってきていない。おそらく生きてはおらんだろう」


「…冒険者のレベルは?」


「全員が60前後といった所だな」



それは無理だな。調査というなら魔物のレベルの確認もするだろうし、少なくとも戦闘はしているはずだ。そうなると、何人で行っていても敵うレベルじゃない。というか、もう少しレベルの高い人に…



「…聞きたいんだけど、この国の軍人の平均レベルは?」


「お前…軍事機密に決まってるだろうが」


「あー…そりゃそうか。じゃあ、グラマスなら軍人の中でどの辺り?」


「俺か?そうだな…。詳しくは言えんが、まぁそこそこ上位って所だな」



グラマスのレベルで上位に入るって事は、一般兵が恐らく平均で100前後。上位の士官とかが150~200って所か…。国として存在している以上、恐らく世界各国似た様なものだろう。隠れた強者とかはいるかも知れないけど…



「ダンジョン調査の目的は?兵の訓練用とか?それとも資源?」


「そう言うのに使えるかどうかの調査だ。見てみないと分からんからな」


「はぁ…。色々突っ込みたい所はあるけど、元々行こうかって話してたし、了承したよ」


「そういや何で知ってるんだ?発見されてまだ、1月も経ってないし、情報公開してないんだが…」



さて、どう説明したものか…。ゲームの知識で知っていたからなんだけど、ゲームの概念がわからないだろうしな。

いっそ本当の事を喋った方が情報操作とか頼みやすいかな?グラマスは契約あるから他言出来ないし。



「そうだねぇ…。どうせ契約で他言しない様に言ってるんだし、言っても良いんだけど…」


「なんだ?あの約束ならちゃんと守るぞ?」


「本気で?場合によっては国が相手になるかもよ?」


「そんなレベルか?…うーん、いや、聞かせてくれ。もちろん約束は守る。例え王に聞かれようがな」


「その必要は無さそうだけどね…」



私の事を尾行という名の監視をしていた人が2人にまで減ってるし、用件が終わったら多分呼び出しを食らうだろう。私は自分のスタンスを崩す気は無いし、臣下の人は私の態度が多分気に食わない事だろう。



「何だって?」


「いや何でも?そうだね。どこから話そうかな?…そうだな、まず私はこの世界の人間じゃない」


「は?」


「えっと、ほら、勇者いるじゃん?あんな感じで別の世界から来ましたとか、そんな感じ?」


「つまりお前はどこかの国が極秘に召喚したと?」


「多分、違う。特に周りに誰もいなかったし。元々の世界では…えっと説明が面倒だな…」


「おい。覚悟決めて聞くって言ったんだから頼むぜ?」



いやいや存在しない物の説明ってどんだけ難しいと思ってんの?しかも、ゲームってものの説明からでしょ?



「元の世界ではこの世界はゲームっていう奴の世界だったの。ゲームってのが分からないだろうけど、私も説明しきれないから、それで納得して」


「お、おう」


「それで私たちは自分で作った分身みたいなのを使って、旅をしてレベルを上げるんだけど…。まぁそれは良いや。その世界に私が入り込んだって感じ。ただ、召喚獣とかに聞いた感じだと私がいたのが1000年前らしいんだ」


「1000年前…英雄期の頃か」


「初めて聞いたんだけど?英雄期って何?」


「1000年程前に魔王が現れた時にどこかからやってきた英雄たちが集まり、兵を率いて魔王の討伐をしたらしい。その英雄たちは他と隔絶した実力者だったと文献にある。複数の英雄がそれほど集まるってのは無くてな。その時代を英雄期って呼んでるんだ」


「へぇ…」



その辺は玉藻とかリーゼに聞いた方が詳しいかもな。というか、その英雄ってプレイヤーの可能性が高いな。それなら私同様バカみたいなステータスだろうし。



「さっき言ったけど、私たちは分身みたいな物で旅をしてたんだ。だから死ぬ事はただの負けで、近くの街に飛ばされて復活した」


「そんな馬鹿な…」


「ホントの話だよ。だから無茶なレベル上げが出来たし、はっきり言って私を殺せるような人間は今のこの世界にはいないと思う」


「…俺でもか?」


「私は分析魔法(アナライズ)って言うのが使えるんだけど、グラマスのレベルが142。私のレベル、800だよ?」


「な!?800!?」



ゲーム開始当初は500でカンストだったが、度重なるアップデートの末、カンストは800にまで上がった。つまり、当時最高レベルだった。しかし、今はどうか分からない。世界が現実となった今、もしかしたら上限そのものが無くなっている可能性もある。そして、モンスターも同様だ。弱肉強食の世界を生き抜く事で経験値を得て、レベルが上がっている可能性があるのだ。

唐突ですが、今まで語ってこなかったリアのレベル発表!

そして、グラマスに真実を語りました。この後、ダンジョン行って、王城行ってと色々ありますが、レベルはあんまり関係ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ