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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第四章 王都と勇者編
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92 グランドマスターの依頼

冒険者として、何日か依頼をこなしランクがFからEに上がった。他の人のペースが分からないから、なんとも言えないがそこそこ早いのではないだろうか?

そんなこんなで店は放置し、家の事はセバスに任せ、子供たちの訓練はもっぱらゴーレムが相手…。

あれ?私、要らなくない?なんて考えつつ、冒険者ギルドに行くとライナさんから声をかけられた。



「あっ、リアさん。ちょうど良かったです。今、ご自宅までお伺いしようと思ってたんです」


「ん?なんかあった?」


「グランドマスターから手紙が届いています」



そう言って、封筒を渡される。表に私の名前が書かれ、裏返すとギルドのマークが入った封蝋が施されている。前に言ってた依頼かな?



「内容によっては知られない方が良い場合がありますから、こちらの部屋を使ってください」


「ライナさんも内容は知らないの?」


「依頼があるとしか…」



そう言って、応接室のような小部屋に通された。備え付けられているソファに座り、封筒の端を破る。中には1枚だけ紙が入っていて、あまり綺麗とは言えない字で内容が書かれている。



「話していいような内容でしたら聞きたいのですが、どうでしょう?」


「私も分からない。『依頼したい事がある為、至急冒険者ギルド王都本部に来ていただきたい』だってさ」


「王都までですか?リアさん行くんですか?」


「まぁ、そういう約束だしね。私としても気になるし」


「依頼、なんでしょうね?生誕祭も建国祭も半年以上先ですし…」


「そんなのあるんだ。まあ、その規模のお祭りなら早くに準備するんだろうけど、半年ってなると私個人がどうこう出来るようなものでもないね」



要人護衛とか周囲の魔物を減らすとかなら私個人でも多少は可能だけど、半年前から来る人なんて滅多にいないだろうし、魔物も今狩っても半年後には戻っているだろう。



「まぁ詳しい話はグラマスに会ってからだね。早い方が良いだろうし、今日は帰るよ。準備も必要だし」


「分かりました。お気を付けて」



さて、玉藻やリーゼにはどう言ったものか…。絶対来たがるだろうし、店は閉めないとな。子供たちの訓練もしばらく自主練って伝えとかないと。ああ、ついでに無理しない様にセバスに見張っててもらおう。



「なんか、こっちの世界に来てから考える事が増えたな。前は割と他人と距離を置いてたんだけど…」



他人と良好な関係を築けていられるなら悪い事では無いし、まぁ良い事なんだろう。

せっかく王都に行くなら、図書館を探して歴史を確認しないと。私がゲームプレイヤーとしていたはずの1000年前から何があったのか…

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