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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第三章 新生活と弟子編
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88 ゴーレム戦

翌朝、目覚めはあまり良いものでは無かった。



(朝か…。やる気はあったけど、どうかな?実力的には十分倒せる。けど、油断すれば怪我をするのも確かだ。怪我自体は治せるけど、痛みや恐怖で戦えなくなる可能性も…。いっそ、なんかアクセサリでも使うか?でも、それやると慢心に繋がりそうだし、今後装備依存になったら大変だし…。あー、もう考えるの止めよう。あとはあの子たちを信じよう)



起きて着替え庭に出る。子供たちは時間前だと言うのに全員が集まっていた。朝の弱いアリスや今日戦う予定の無いレイラまでも…



「皆、早いね。アリスもいつもなら寝てるよね?アリスはもうクリアしてるんだし、寝てても良いんだよ?」


「皆の大事な日だから、頑張った…はぁああ…」



大きなあくびをしながらも今日は応援の為に起きたらしい。元々、高い魔力のアリスは闇魔法を教え、少ししてから試験を簡単にクリアした。初級の『闇球(ダークボール)』で1撃だった為、特に危険も無い。しかも、試験は防音を完璧にして吸血鬼の能力が上がる夜に行った。上昇した能力値と吸血鬼の治癒能力を考えれば、殴ってでも倒せただろう。



「そう。応援よろしくね。さて…じゃあ、始めようか。誰から…」


「はい!」



予想はしていたが、ハイルが1番に手を挙げた。まぁ、全員やるし誰からでも良いんだけど。



「じゃあ、ハイルからね。手順は覚えてる?」


「先生が合図したらゴーレムが動き出すから、まずは動きを見る。攻撃の隙をついて攻撃!」


「なんかザックリしてるけどそんな感じ。動きを見る時間はしっかり取るように」



開始早々に突っ込んではいかないだろうが、一応念押ししておく。水を撒いて土と混ぜ、泥のゴーレムを作り出す。戦闘範囲に入らないようにみんなで少し離れた。



「それじゃ準備はいい?…始め!」



開始の合図とともにハイルは近付くと同時に側面に周るように斜めに突っ込んだ。ゴーレム自体は動きが遅いし、悪くは無い。だが…



「うわっ!?」



ゴーレムの撃ちだした泥弾がハイルの足元に当たった。不定形型のゴーレムは基本的に全方位に攻撃が出来る。当然、正面の方が威力も高いし命中率は良い。授業でも教えたけど、今のは油断してたな。当たってたらヤバかったかも…



「おりゃあぁ!!」



ハイルが一気に近付き、ゴーレムに1撃を叩き込んだ。

うん、ちゃんと教えた通りにすぐに距離を取った。あれなら反撃された時にダメージを減らせる。

その後も同じように繰り返し、3回目の攻撃でゴーレムを倒した。なんとか怪我無く倒せたな。

その後、グースは攻撃を盾で見事に防ぎ、エリンは少々危なかったもののクリアした。マリーは腕に1発貰ってしまって、ヒヤヒヤしたが回復魔法ですぐさま回復し、レベル差と気合でゴーレムを2撃で倒した。

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