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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第三章 新生活と弟子編
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79 遊び相手

「では、娘の遊び相手になってくれんか?」


「娘?」



息子じゃないのか?娘もいんの?いや、いてもおかしく無いか。貴族とか王族って血を絶やさない為に多く子孫を残すんだっけ。いや、それは王族だけだったかな?



「10歳になる娘がいるんだがな。私の所に来た報告書が目に入ったようで、お前に一度会いたいと何度も言ってきていてな。喜ぶ娘が可愛くてつい、報告が上がるたびに話してしまって…」



それで暴走に歯止めがきかなくなったと…。バカなの?なんかあるから報告って上がってるんじゃないの?いやまぁ、特に悪い事してないし話されても私は問題無いんだけど。



「貴族と関わる気は無いよ」


「なに、娘とはいえ男兄弟がいれば跡を継ぐ事もないし平民とたいした差はない」


「いや普通、結婚相手貴族じゃないの?」


「うちの娘は嫁になどいかん」



いや行くよ、多分。あんまり過保護にし過ぎてたら娘に嫌われるぞ?ていうか顔怖いよ。



「あんまり過保護過ぎると逆に嫌われるよ?ていうか随分必死に勧誘するけど娘と約束でもしたの?」


「・・・」


「顔をそらすな」



こりゃアレだな。娘に良い所を見せようとして、私を連れてくる約束でもしたな?私がそういうの嫌いって報告は上がってないのか?友好的にしろ敵対的にしろ、そういう情報の方が重要だろうに…。



「そうだな…。貸し一つでどう?」


「なに!?来てくれるのか!?」


「遊ぶだけなら特に面倒な事にならないだろうし、貴族に貸しを作れるなら悪い事ばかりじゃないしね」



何故かしらないけど娘に好かれてる間は敵対しそうにないし、欲しいものとか手に入れるのに貴族と繋がりがあった方が楽だし。

10歳の女の子か…。どうせなら何かプレゼントでもして好感度を上げとくか。子供が喜びそうな物とかよく分からないけど、小さくても女の子。なんか美容系の物とかオシャレ関係の小物とかが無難かな。この後、材料でも探しに行ってみるか。

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