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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第二章 海業都市編
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37 マリーナの商業ギルド

マリーナの街は活気に溢れていた。交易が盛んなおかげか馬車が通れる様に広い通りがあり、そこをたくさんの人や馬車が行きかっている。露天商も多く、魚や貝を焼いた食べ物を売っている所もあるし宝石やアクセサリーなどを扱っている店もある。



(普段からこんな感じなのかな?それとも交易船の到着とかに合わせて盛り上がってるんだろうか?)



ちょくちょく魚や貝を買い食いしながら街の探索を続ける。適当に歩いている内にお婆ちゃんから頼まれた手紙を思い出し、近くにいた人に聞いて商業ギルドに向かった。

商業ギルドはやはり大きな建物だった。街全体がそうだが白をメインとした綺麗な建物だ。



(中はあんまりマルセアと変わらないな…)



入ってみると中はマルセアとそう変わらない。受付窓口が多くて広いけど形としてはほぼ一緒だ。ちょうど人のいない時間だったのか空いている受付がいくつかあるので、とりあえず一番近くの受付に行ってみた。



「い、いらっしゃいませ!商業ギルド、マリーナ支部です!わ、私は受付のカミルと申しましゅ!」


「あ、はい。リアです…」



態度や喋り方で新人だろうとすぐに分かった。ショートカットの可愛い子だが緊張しすぎて笑顔が上手く作れてない。最後に噛んでしまった事には突っ込みは入れないでおこう。

一応ギルドマスター宛の手紙だし、ベテランの人の方がいいかな?いや、確認くらいするか。



「ほ、本日はどういった御用件でしょうか?」


「えーと、マルセアって街の商業ギルドからギルドマスター宛に手紙を預かってるんだけど…」


「お、お手紙を拝見してもよろしいでしょうか?」


「はい、コレ」



そう言って渡すと受付の子が封筒をマジマジと見つめ固まった。数秒して…



「しょ、少々お待ちください!」



そう言い残し席を立ってどこかに消えた。待つこと数分…



「お待たせして大変申し訳ございません。私、サラと申します。こちらのお手紙ですが、確かにマルセア支部からの手紙であると確認しました。ギルドマスターの執務室へご案内致しますので、直接お渡し下さい」



ロングヘアの眼鏡をかけた人が出てきた。いかにも仕事出来ますって感じだ。さっきの子は何処にいったんだろう?



「会わなきゃいけないの?てか、すぐ会えるものなの?」


「ここ最近は交易船の到着で忙しかったですが、落ち着いてきて今は余裕がございます。それとそれなりの身分の方からの手紙などは、相手に直接渡す規約になっております」



そう言われてしまえば、断る訳にもいかない。しかし、わざわざ規約でそうなってるって事はなんか問題でもあったのかな?疑問に思いながらも、サラさんの案内でギルドマスターの元へ向かった。

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