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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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17 大蛇

小さくなったリルを引き連れて森の中を歩いていく。最初に来た時と同様でモンスターは多くない。たまにウルフと見られる集団の反応があるが一定距離まで行くと逃げ去ってしまう。



『すまぬな、主。恐らく我がいるせいだろう』



リルが言うには、フェンリルは狼系の魔物の最上位に位置しているらしく、正確には聖獣らしい。恐らくリルが近くに来ている事を感じて逃げ出したのだろう、との事。



「別にいいよ。ウルフはそんなに強い訳でも無いし他の冒険者でも狩れるだろうからね」



ドルトさんは品質が良いと言ってくれたが、首だけを落とすぐらいなら出来る者は何人もいるだろう。



「それよりも今は蛇だよ。体長5、6mくらいのブラックバイパーってヤツらしい」


『ふむ。ここらの魔物が少ないのはソヤツのせいかもしれんな』


「そうなの?」


『ここは実りも多いようだし魔力も不足しておらぬ。普通ならばもっと多くの魔物がおると思うぞ』



つまり強力な捕食者がいるという事である。食われたのか逃げ出したのかは分からないが…。まぁ倒せば良いだけである。更に奥まで行くと探知にひと際大きな反応があった。



「ソレっぽいの発見した。行くよ」



少し歩くと、木々が途切れ広くなっている所があった。木に隠れそちらを覗き込むと反応の主が見えた。



「ねぇアレかな?聞いてたよりデカいんだけど…」


『調べれば良かろう?そんな技能を持っていたと思うが…』



リルに言われて思い出す。初見での対処で暇を潰そうと最近使って無かった『分析(アナライズ)』。そういやあったなー、ぐらいに思いつつ分析スキルを発動する。



【ダークサーペント】Lv:202



うん。違う奴だ、コレ。まぁ、分かってたよ。大きさ軽く10mくらいありそうだし。とりあえずコレの始末してターゲットを探そう。そう思って立ち上がり、近付いて魔法を発動する。作り出した風の刃は大蛇の首にあたり、その首を落と………せなかった。とはいえ2/3以上切れており、少し暴れた後に絶命した。



「おかしいなぁ。レベル200ぐらいだったし今のぐらいで落とせると思ったんだけど…」



もしかしたらゲーム時代のHPは相手が死ぬギリギリの数値的になっていたのかも知れない。HPは削れて倒せたが、首を落とせる程では無かったという事だろう。



「今度からは3割から5割増し位で様子を見るか」



アイテムボックスに収納しながら探知をアクティブで広範囲に広げる。



「よし。リル、あっちに反応があるから行ってみよう」



その後、無事にブラックバイパーを3匹程倒し、リルと共に森を出て行った。

設定的に実力が高すぎるために戦闘が一瞬で終わってしまう件について…

基本的に戦闘の大半はこんな感じになる予定です。そのうち、苦戦はしないもののそこそこの戦闘がある予定です。

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