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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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12 意味不明な妨害

登録直後に軽く仕事をしようかと思ったが、思わぬ臨時収入があったため早々に宿へ行き休んだ。翌日、早朝に冒険者ギルドへ行った。



「は?受けられない?」


「はい。ギルドマスターからの指示でして…」



ライナさんがいなかった為、別の人の受付に行くと依頼は受けられないと言われた。



「何で?」



まさか登録翌日に訳の分からない事態になるとは…



「その、『冒険者ギルドも強大な権力を持つ組織である為、条件に抵触する』という事です。私もあまり良く分からないのですが…」


「………」



条件って言うのは恐らく私が出したものだろう。ギルドの影響力と条件の曲解があれば分からなくもない。が、しかし依頼は別にギルドが出している訳では無い。やっている事は仲介だ。

つまり、『仕事を受けさせるつもりは無いからとっとと出ていけ』という事なのだろう。別に少量ではあるが金も手に入ったし、この街にこだわる理由も無い。というか、新人とはいえ冒険者減らす意味はあるんだろうか?別に給料払ってるわけでも無いのに。



「その命令ってこの支部だけ?」


「はい。グランドマスターの命令は別ですが、基本的にギルドマスターの命令はその支部のみ有効です」



つまりどこか別の支部なら普通に受けられると…。これはアレだよね?私に喧嘩売ってるよね?



「そう。じゃあ今日は帰るわ。あと、ギルマスに伝言お願い」


「伝言ですか?」


「私は敵対する相手には容赦しない、とだけ。じゃあ、多分また来るわ」



冒険者ギルドから出て軽く伸びをする。あの命令は恐らく私に冒険者を辞めさせるか他の所に行くようにする為のものだろう。ライナさんから聞いたであろう実力と適当に決めた条件を呑んだせいで今後面倒になると踏んだのだろう。さて、とりあえず反撃の準備に取り掛かろう。リアはある場所を目指しマルセアの街を歩いていく。



―――――

―――



「いらっしゃいませ!」


「どうも。ここってドルトさんの店で合ってるよね?」


「はい。ドルト商会マルセア支店です!」


「ちょっとドルトさんに話があるんだけどいるかな?あ、私の名前はリアね」


「確認してきますので少々お待ちください」



店番の女の子が奥に入り、少ししてドルトさんと共に出てきた。



「リアさん!昨日はありがとうございました。それで私に話があるという事ですが…」


「うん。ちょっと楽し…面倒な事になってね。聞きたい事があるんだ」


「はは、そうですか。では、こちらの部屋でお聞きしましょう」



つい、楽しいと言いかけた。面倒事は間違いないが、昔から敵対者を徹底的に潰すのが趣味になっている。ドルトさんも苦笑いしていた。私はドルトさんと共に店舗奥の部屋に入っていった。

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