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異世界の女大賢者  作者: 山田 奏
第一章 新世界編
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ギルドマスター

ギルドマスター編です。

まぁ、ストーリー的に無くても問題無い物ですので見なくても問題無いです。

2話構成に分けようと思いましたが、今の所1日1話更新してますので2日もかける程では無いと短くなりました。

ちなみに23時投稿は最初の投稿が23時だったからなのであまり意味は無いです。

冒険者ギルド、マルセア支部。そこのギルドマスターは貴族だった。しかし、マルセアを管理するルーヴァス伯爵家の人間ではなく、ルーヴァス伯爵家と懇意にしている隣領のカルーノ子爵家の三男だ。貴族とは言え三男では家は継げないし、兵士や冒険者のような危険な仕事をするつもりは無かった。その為、コネを使いルーヴァス伯爵家の紹介でギルドマスターとなった。

いつもの様に書類に軽く目を通し、適当にサインする。ギルマスの許可が必要というだけで大した事が無い物ばかりだ。街が平和なおかげだろう。

そんな時に部屋の扉からノックの音が聞こえた。



「何だ?」


「申し訳ありません。本日、新人の方が登録に来たのですがジガルさんが喧嘩を売ってその方と勝負する事になりまして…」


「勝手にやれば良いだろう?」


「それが登録に来た方がギルドに対して条件を出されまして…」


「受ける理由が無いだろうが…」


「絡まれたのは普段の教育がなってないからだと…」


「で、その条件は?」


「実力や能力について口外、詮索しない事。立会人が私1人である事。あと貴族や王族などの権力者の依頼は基本的に受け付けない、との事です」



そいつは馬鹿なんだろうか?貴族や王族、権力者となれば欲しがる物は一級品だ。そんな所からの依頼など、あってもBランク以上の冒険者に依頼するものだ。よほど自信があるのか?



「そいつはどんな奴だ?」


「名前はリア。年齢は15歳ですが、見た目はもう少し下に見えるくらいの女の子です。ローブを着用していましたので、魔術師と思いますが…」


「はぁ~…。そんな奴に貴族や王族が依頼なんか出さんだろ。田舎から出てきた小娘が粋がってるだけだ。好きにやらせれば良い」


「一応、契約書も用意して欲しいとの事ですが…」



適当な紙を用意して先程の内容とそれに同意する旨を書き、サインを書いた。



「ほら。これで良いだろう?子供のお遊びに付き合ってる暇は無いんだ。さっさと戻って仕事をしろ。面倒だからあとで結果だけ教えろ」



受付嬢が出て行って、部屋が静かになった。おおかたこの街が平和だから大した冒険者なんていないだろうという小娘の考えだ。と適当に流し、仕事に戻った。



―――――

―――



「何?勝っただと?」


「はい…。それも圧倒的に…」



ジガルは性格はともかく、決して弱くはない。冒険者ランクもCと高い。だというのに圧勝しただと?少々不味いかもしれん。それほどの実力者ならば間違いなく指名依頼が入る。しかし、相手は誓約書まで書かせて拒否している。その上、そいつについて口外も出来ん。ギルド側が約束を反故にしたなどとバレれば解任されかねん。



「それならば…」



ギルドマスターは紙を取り出し、そこに何かを書いていく。

このままでは不味い。早々になんとかなれば良いが…。

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