スキル集め
2週間後
「どうですか師匠完全にコントロールできてるでしょ」俺は獣闘気を全身に纏いながら意識を保つ事に成功していた。
「良くやったーー!」大声で叫びながら俺と肩を組んでこの2週間の成果を喜び合った。
「地獄だった意識を何度も乗っ取られてその度に殺されて、やっと終わったと思ったら苦痛の中でもコントロールできる様にてボコボコにされて、意識飛ばしてまた殺される、その無限地獄から俺は解放されたぞー!!」
この地獄を乗り越えた原因は、俺の真闘気の成長速度があまりにも遅いためだそのため獣闘気を使いこなし基礎である闘気の増加を狙う事した、真闘気の目覚める条件は2つ、その1一定以上の闘気を心臓に留めておく事、その2留めた闘気をコントロールして一気に全身に巡らす事、この2つだが俺は2つ目の全身巡らすのが絶望感に下手くそだったそのため獣闘気のコントロールを上げ根本にある闘気量を増やした。
「よしこれならやれそうだな心臓へのコントロールは今なら余裕だろ、鍛え続けた闘気の量に物言わせてやっちまえ」
師匠に言われた通りに落ち着いて心臓に闘気をため力任せに闘気を爆発させた。
「よしよしこれはいったなどうだ感想は」
「獣闘気ほど全能感がないですねなんかシンプルに身体がポカポカして運動能力が上がった気がする程度ですね」
ストレッチを行なった後に軽く身体を動かした様なそんな感じだ。
「それでいいんだよ、よしこれ持ってみろ」
そう言うと師匠はどこからか球体型の錘を俺に投げ渡してきた。
「オモッ、なんで投げるですか」
「それ何キロあると思う?」
「ペットボトルより少し重いくらいだから3キロくらいですかね?」
「ブッブー、正解は50キロありまーす」
「嘘でしょそんなに?!」
「真闘気を身につけたんだここからはかなり成長できるはずだぜ、次のステップにいこうかいよいよお楽しみスキルの話だ」
そう言うと師匠は嬉しそうに話し始めた。
「まずスキルの種類は主に5つ、常時発動型のスキル、任意で発動するスキル、条件を達成する事で発動するスキル、条件を達成する事で無効になるスキル、この4つを合わせたスキル、計5種この中でお前に主に教えるのは常時発動のスキルだ、何故なら任意スキルはまだしも条件型は人に教えるのに適さないからな」
なるほどな要はパッシブスキルを集めまくって強化してくわけだ。
「次にスキルのランクについてだランクがあるのは知ってるか?」
「はい何度か見てますからおそらくSが最高でEが最低ですかね?」
「基礎は大丈夫そうだなランクが高い程自由度が高く想定外の効果が発揮されたりすることがある、しかし今からお前は高ランクスキルを身につけるんじゃ無く、低ランクのスキルを大量に覚える、何故ならスキルのランク上げには才能と時間が必要不可欠だからな、その点スキルを覚える自体は案外簡単に覚えられる」
懐から薄汚れた手帳を取り出して俺に見せてくる。
「これは自己鑑定のアイテムの1つだ持ってみろ」すると手帳が自動で捲れ文字が浮かんでくる。
1455→8こ
「ナンスカこれ数字と8個てなってますけど」
「数字は存在値で矢印の先はスキルの個数だ」
「帝国で見たヤツはもっとわかりやすい感じでしたけどこれかなりクソみたいなアイテムですね」
「何言ってんだ、無制限で使えるこのサイズの鑑定型遺物がどれだけ貴重なことか」
「そうなんですか?てか遺物て何ですか?」
「それはまた後でだ、それよりもお前の最初の存在値31からかなり大幅な強化がされたのわかったか?」
確かにクラスメイトの道安の800いくつよりも格段に強くなった、今現在のクラスメイトの中で最強は俺かもしれないな(ドヤ)
「何にニヤニヤしてやがる」
「いや師匠のおかげで今なら転移仲間の中で1番強いんじゃないかと思って」
「それはない、ありえない、ぜったいにない、調子乗んな、馬鹿かお前」
「そこまで言わなくてもいいじゃないですか?!」
「あのなーー、お前と俺が鍛えてる間も帝国でしっかりと鍛えてるはずだお前だけが成長してるわけじゃないむしろ才能面考えたらお前が1番弱くても全く不思議じゃないぜ、特に異世界を渡るとボーナスで貰えるスキルがあるからな」
「え、あれって帝国の姫がくれたはずじゃあ」
「嘘に決まってんだろ何で統一性のないスキルをバンバン渡せると思ったんだよ、俺でもそんなことできねーよ、まだ洗脳されてんのか??」
「いいえ、もう勘弁してくださいマジで」
「それじゃあ覚えられそうなスキル片っ端から覚えさせまくるから覚悟しとけよ」