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震える唇に ◇
2022.3.26に書いたものです。
そっと寄り添って
震える唇に指で触れる
伝わる感触に
胸が震えるようだった
愛おしさは高まるばかり
一秒
二秒
三秒
時が流れれば流れるほど
どこまでも愛おしくなる
触れてはならないのかと
時に自分に問いかけるけれど
それは無理だって
自分を納得させる
時が刻まれるたびに
愛は膨らんでゆく
そっと寄り添って
震える唇に指で触れる
伝わる感触に
胸が震えるようだった
今度こそは
指ではないもので触れたい
大きすぎる望みと理解はしていても
震える唇に
触れてみたい